今回は、「呉須手 草花文 花生」の紹介です。
これも、古陶磁勉強のための教材の意味で、昭和60年に(今から38年前に)、地方都市の古美術店で手に入れたものです。
このような、昔々、まだ若かりし頃に手に入れた物を久しぶりに眺めますと、当時、一生懸命に勉強していたことが思い出され、懐かしさがこみあげてきます(^_^)
とはいいましても、その後、この物についてさほど勉強することもなく過ぎてきていますので、私としては、この物の素性については良く分らないというのが実態です(~_~;)
そのようなことで、この物についての生産地や製作年代につきましては、私の独善的な見解です。したがいまして、この記事を読まれまして、「それはちょっと違うのではないかな~ 」などとのご意見は大いに歓迎するところです(^-^*) コメント大歓迎です(^-^*)
前置きが長くなりました。それでは、次に、「呉須手 草花文 花生」を紹介いたします。
なお、ご覧のように、長い間土中していたものを発掘したものなのか、或いは長い間海中にあったものの海揚がり品なのかのように、全体がカセッタような色合いになっていますが、表面にちゃんと釉薬も残っているようですから、そうではないようです。当初から、そのような色合いのように作られたもののようです。
呉須手 草花文 花生
正面(仮定)
正面から右に90度回転させた面
正面の裏側面
正面から左に90度回転させた面
斜め上方から見た面
高台部分
呉須手に特徴的な砂高台です。
底面
呉須手に特徴的な砂高台です。
<オマケ>
上の写真からですと、頭デッカチに見え、少々、バランスが悪く見えますが、実際は、頭部はもう少し小さく作られています。
それで、ちょっとカメラを離し、頭部がもう少し小さく見える位置から写真を撮ってみたものが次の写真です。
生 産 地 : 中国南部 中国南部の福建省辺り
製作年代: 中国・明末 不明
サ イ ズ : 口径6.5cm 最大胴径10.0cm 高台径6.4cm 高さ21.5cm
追 記(令和5年11月12日)
この「花生」を紹介してから、何人かの方から、貴重なコメントをいただきました(^_^)
それらのコメントを総合しますと、これは、中国南部の福建省辺りで最近作られた物に、フッ化水素で時代付けをしたものということになるようです。
したがいまして、生産地の「中国南部」を「中国南部の福建省辺り」に、「製作年代」の「中国・明末」を「不明」に変更いたします。
コメントをお寄せいただいた方々に御礼申し上げます。ありがとうございました(^-^*)