今回は、「色絵 草花文 小皿」の紹介です。
先日(11月11日)紹介しました「呉須手 草花文 花生」は、昭和60年に(今から38年前に)、或る地方都市の古美術店で手に入れたわけですが、この小皿は、その2週間ほど後に、「呉須手 草花文 花生」を手に入れた地方都市とは異なる地方都市の古美術店で手に入れたものです。
なお、この小皿は、ご覧のように、長い間土中していたものが発掘されたかのように、或いは長い間海中にあったものが引揚げられたかのように、全体がカセています。釉薬までがカセています。
先日(11月11日)紹介しました「呉須手 草花文 花生」の場合は、釉薬まではカセていませんから、どうやら、表面を化学薬品で処理をして古色を出すような工作が施されたように思えるわけですね。
そのように、先日(11月11日)紹介しました「呉須手 草花文 花生」とこの小皿とを対比してみますと、同じカセどうしではあっても、前者は偽物で後者は本物ということになりますね。ただ、後者は、発掘品か或いは海揚がり品ということにはなりますが、、、。
当時、私は、発掘品とか海揚がり品とか、化学楽品による古色の創出などに興味を抱いていたようで、古陶磁の勉強のために、「呉須手 草花文 花生」とこの小皿とを相次いで手に入れたようです。
ということで、古陶磁勉強の教材として手にれた、この「色絵 草花文 小皿」というものは、次のようなものです。
色絵 草花文 小皿
表面
釉薬も含め、全体がカセています。
文様は、黒で輪郭線を描き、その中を緑釉で塗り埋めています。
口縁の一部(左上方)が、内側に垂れ下がっています。
口縁の一部が内側に垂れ下がった状態の拡大
表面中心部分の拡大
側面
裏面
釉薬も含め、全体がカセています。
文様は、黒で輪郭線を描き、その中を緑釉で塗り埋めています。
高台部分の一部の拡大(その1)
高台部分の一部の拡大(その2)
生 産 地 : 中国(詳細地名は不明)
製作年代: 中国・明初(?)
サ イ ズ : 口径 12.9cm 高さ 3.3cm 底径 7.3cm