大阪のW選挙は、中盤から終盤へと入り各陣営ともヒートアップしています。
それと同時に、どうしても気になるのが数字ですね。
今回の選挙ではなく全般的な話ですが。
公式なものとしては期日前投票の投票率です。
制度の浸透とともに、毎回上昇しています。
この数字が、当日の投票率と同様の動きがあると思われますので、特に無党派層の動向が大きく左右されます。
選対は、この数字から戦術を練り直すこともあります。
そして最も気がかりなのが世論調査と呼ばれるものです。
もちろん大きな選挙(国政、都道府県知事、政令指定都市市長)などでは、政党や各陣営においても行います。
そこで、性別や年齢層の強み弱みを把握するとともに、時系列の変化も捉えて活動を行うのが常です。
そして、皆さんが良くご覧になられるのが報道機関が行うものです。
しかし、あくまでサンプル調査ですので誤差はつき物です。
そこで、必ず最後に言い訳のように、「有権者の約○割が投票態度を明らかにしておらず、情勢が変わる可能性がある」と書かれています。
実際には、各社そんなに大きな差は無く、200~300サンプル以上の調査ならかなり的を得ているものです。
またこの表現に惑わされてしまい、誤った戦術をとってしまう陣営も少なくありません。もちろん報道機関の場合は生数字を公表するわけではありませんからわかりにくいですね。
これらの表現には、一定の法則があります。
それを参考にすれば大体の数字が読めるのです。
今回の大阪のこの週末を例に取ると…
朝日「橋下氏一歩リード、平松氏追う」
「松井氏、倉田氏競る」
読売「橋下氏先行、追う平松氏」
「知事選、松井氏ややリード」
毎日「橋下氏、平松氏に先行」
「松井氏追う倉田氏」
産経「橋下、平松両氏が接戦」
「知事選も競り合う」
日経「橋下氏一歩リード、平松氏が追う」
「松井氏と倉田氏が競り合う」
ここからキーワードを抽出してみましょう。
「先行」、「一歩リード」、「ややリード」、「接戦」、「競る」、「追う」
今回はありませんでしたが「横一線」という表現もあります。
基本的には全て表現を控えめする傾向があります。
ですので、横一線は決して同点ではないのです。
数~5ポイントは開いていると解釈してください。
そのとき、リードしている方が必ず先に書かれています。
また、有権者の投票行動に影響することもあるでしょう。
どうしても、当選する方に投票したいという気持ちはわかりますよね。
それがこれから終盤にかけて一気に加速します。
逆転もこの終盤に起こるものです。
しっかりと政策で投票できる選挙となっていただきたいと思います。