(今日も写真は、イメージであり本文とは関係ありません)
議会で住民の声と異なった提案がなされているときどうなるのでしょうか?
普通に考えると、住民の代表として議決をするわけですから反対に投じることで否決するということになりますよね。
しかし、現実にはそうではないようです。
もちろん何度も申しますが、住民の方々の立場や考えも様々ですので明らかに異なるとは言い切れませんのでその点は踏まえての事とご了解ください。
議会で否決することはほとんど無いようです。
私も議員在任中の4年間で、当局提案議案が否決される事は1本もありませんでした。
議員提案の意見書は通らないこともありますが、予算を含め条例は全て原案可決でした。
私は、住民の声を頼りに議論し、そして反対もしましたが全て可決でした。
以前に橋本市議会で否決されたケースを傍聴した経験があります。
職員給与がカットされているのを終結させる(一時的な賃金カットを元に戻す)議案でした。通常なら、労働組合との交渉もありすんなり可決の予定でした。しかし、質疑の中の答弁が「議会軽視だ」と反発し紛糾の結果否決されました。
その結果、賃金は翌年までカットされたままになりました。
その議案の中味ではなく、答弁の仕方に問題があったということです。
また、予算ではいくつかムダであるとの項目が見つかりました。
しかし、その地域の「区長さん」が何度も陳情にこられたとの市長答弁で、押し切ろうとされました。箱もの建設は、建設コストのみならず以降の管理費用もかかります。
しかしながら、予算はこの部分だけ反対という訳にはいきません。
否決すれば、本当に必要な予算も否決されることとなります。
実際には否決しづらい側面もあるのです。
そのような場合には、議員提案で、その部分をカットした修正案を提出すべきなのです。私も、そのような事態に修正案の提案を試みようとしたことがありました。
議員提案は、1人ではできません。他にも提案者が必要となります。
となると、やはり長老さんより「修正するのは、市長の顔に泥を塗ることになる」と意見され、”予算は可決するがその執行は、議会と協議できるまで凍結する”という、玉虫色の決着となったこともありました。
よく付帯決議をつけての可決もありますが、橋本市議会では前例が無いようです。
そして、本会議で答弁をしてもらえば十分と説得されました。
その結果、約半年後、この問題は当局が減額して執行することが所管委員会で委員長から報告されました。もちろん予算を修正するのではありませんので、当局が自主的に執行額を減額するので、議決も不要です。
このケースは、それでも議会がストップをかけたケースといえるでしょう。
また、予算委員会では適正な予算かをチェックするのですが、予定の5時を超えても議論が行われました。そのとき市長が休憩中に「細かいところまで質問するけど、5時までに終わらな残業代もムダやで」と言われたこともありました。
結局、議会の役割はどうなんだろうかと思わずにはいれませんでした。
明日は、さらに議案について修正提案したケースについて書かせていただきます。
(続く)