2016年8月 12日(金)曇りのち晴れ 65℃ 75%RH am5:25
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_ぞうと ウナナナ
__アフリカのむかし話 文 木暮正夫 絵 渡辺侚三 池田龍雄 堀内誠一 林夏介
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
ある むらに、
ウナナナと いう
おかあさんが おりました。
ある あさ、こどもたちに
いいました。
「おかあさんは、もりへ
いきますからね。
しっかりと おるすばんを
するのですよ。」
こどもたちは、
なかよく あそんで
いる うちに、
さびしく なりました。
「おかあさーん。」
すると……。
ずしん ずしん ずしん
おかあさんの かわりに あらわれたのは、
一ぽんきばの ひとくいぞうです。
「おかあさーん。たすけてー。」
でも その こえは、もりに いる
おかあさんには とどきません。
こどもたちは、
ぞうに のまれて しまいました。
この ようすを みていた ひひは、
すぐに ウナナナに しらせました。
「あなたの こどもたちが
ぞうに のまれて しまいましたよ。」
「それは たいへん。」
ウナナナは、とんで かえりました。
けれども もう、ぞうの すがたは ありません。
でも、ちえも ゆうきも ある ウナナナは、
ないたり わめいたり しません。
さっそく、ぞうを さがしに いく
したくに とりかかりました。
ウナナナは、そらまめを
にながら かんがえました。
「あのこたちは、きっと
まだ、ぞうの おなかの
なかで、いきて いるに
ちがいない。」
それから、ほうちょうと
おなべと ひうちいしを よういしました。
すっかり したくが できると、
ウナナナは もりへ でかけました。
「一ぽんきばの ぞうが
とおりませんでしたか。」
かもしかに たずねました。
「さっき ここを とおって、
きたの ほうへ いきましたよ。」
「どうも ありがとう。」
かもしかに おれいを いうと、
ウナナナは、きたへ きたへと
あるいて いきました。
こんどは、カメレオンに たずねました。
「一ぽんきばの ぞうが とおりませんでしたか。」
「すこし まえに、ここを とおりましたよ。」
きっと、たかい かしのきの ある くさはらで、ひるねでも して
いるんじゃ ありませんか。」
ウナナナは、やっと、たかい かしのきの
ある くさはらに つきました。
みると、一ぽんきばの ぞうが、
きもちよさそうに ねころんで います。
「おまえさんだね。
わたしの こどもたちを
のみこんで しまったのは。」
「わしは しらんよ。しるもんか。」
「おだまり。ひひが
おしえて くれたんだよ。」
すると、ぞうは、ぐーんと はなを のばして、
ウナナナの からだを まきあげました。
ウナナナは てに、
おなべや ほうちょうを にぎったまま、
ぞうに のみこまれて しまいました。
ウナナナは、まってました とばかりに、
ぞうの おなかに もぐりこみました。
これは、はじめからの けいかくでした。
ぞうの おなかの なかは、ひろくて まっくらです。
ウナナナは、ひうちいしで ひを つけました。
「おかあさん。」
こどもたちが、とびついて きました。
みると、どうぶつや にんげんが、
おおぜい いっしょに います。
「まめを たべて、げんきを おだし。」
ウナナナは、ほちょうで ぞうの にくを きると、
ひを もやして、
おいしい やきにくを つくりました。
「さあ、みなさん。おたべなさい。」
ぞうは、とつぜん くるしみだしました。
おなかが いたくて あつくて、たいへんです。
一ぽんきばの ぞうは、とうとう しんで しまいました。
こうして、ウナナナの おかげで、
みんな ぶじに たすかったのでした。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

御来訪ありがとうございます。
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_ぞうと ウナナナ
__アフリカのむかし話 文 木暮正夫 絵 渡辺侚三 池田龍雄 堀内誠一 林夏介
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
ある むらに、
ウナナナと いう
おかあさんが おりました。
ある あさ、こどもたちに
いいました。
「おかあさんは、もりへ
いきますからね。
しっかりと おるすばんを
するのですよ。」
こどもたちは、
なかよく あそんで
いる うちに、
さびしく なりました。
「おかあさーん。」
すると……。
ずしん ずしん ずしん
おかあさんの かわりに あらわれたのは、
一ぽんきばの ひとくいぞうです。
「おかあさーん。たすけてー。」
でも その こえは、もりに いる
おかあさんには とどきません。
こどもたちは、
ぞうに のまれて しまいました。
この ようすを みていた ひひは、
すぐに ウナナナに しらせました。
「あなたの こどもたちが
ぞうに のまれて しまいましたよ。」
「それは たいへん。」
ウナナナは、とんで かえりました。
けれども もう、ぞうの すがたは ありません。
でも、ちえも ゆうきも ある ウナナナは、
ないたり わめいたり しません。
さっそく、ぞうを さがしに いく
したくに とりかかりました。
ウナナナは、そらまめを
にながら かんがえました。
「あのこたちは、きっと
まだ、ぞうの おなかの
なかで、いきて いるに
ちがいない。」
それから、ほうちょうと
おなべと ひうちいしを よういしました。
すっかり したくが できると、
ウナナナは もりへ でかけました。
「一ぽんきばの ぞうが
とおりませんでしたか。」
かもしかに たずねました。
「さっき ここを とおって、
きたの ほうへ いきましたよ。」
「どうも ありがとう。」
かもしかに おれいを いうと、
ウナナナは、きたへ きたへと
あるいて いきました。
こんどは、カメレオンに たずねました。
「一ぽんきばの ぞうが とおりませんでしたか。」
「すこし まえに、ここを とおりましたよ。」
きっと、たかい かしのきの ある くさはらで、ひるねでも して
いるんじゃ ありませんか。」
ウナナナは、やっと、たかい かしのきの
ある くさはらに つきました。
みると、一ぽんきばの ぞうが、
きもちよさそうに ねころんで います。
「おまえさんだね。
わたしの こどもたちを
のみこんで しまったのは。」
「わしは しらんよ。しるもんか。」
「おだまり。ひひが
おしえて くれたんだよ。」
すると、ぞうは、ぐーんと はなを のばして、
ウナナナの からだを まきあげました。
ウナナナは てに、
おなべや ほうちょうを にぎったまま、
ぞうに のみこまれて しまいました。
ウナナナは、まってました とばかりに、
ぞうの おなかに もぐりこみました。
これは、はじめからの けいかくでした。
ぞうの おなかの なかは、ひろくて まっくらです。
ウナナナは、ひうちいしで ひを つけました。
「おかあさん。」
こどもたちが、とびついて きました。
みると、どうぶつや にんげんが、
おおぜい いっしょに います。
「まめを たべて、げんきを おだし。」
ウナナナは、ほちょうで ぞうの にくを きると、
ひを もやして、
おいしい やきにくを つくりました。
「さあ、みなさん。おたべなさい。」
ぞうは、とつぜん くるしみだしました。
おなかが いたくて あつくて、たいへんです。
一ぽんきばの ぞうは、とうとう しんで しまいました。
こうして、ウナナナの おかげで、
みんな ぶじに たすかったのでした。
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。




御来訪ありがとうございます。