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マスク考 その5

2013-08-06 05:42:34 | ミリタリーコレクション
さて、ダラダラとやってきたこのシリーズ。
今回はまとめとして手持ちに無いものの、特徴的な物を列記して行きたいと思います。

とりあえず、基本的に軍の放出品は使用期限切れのコレクション品ですので注意してください(この辺の記事参照)。


・ドイツ GM30/GM38ガスマスク
ドイツ軍が第二次大戦中に使用した特徴的なマスク。
近代戦で化学戦が行ったのは第一次大戦中・イープル戦線におけるドイツ軍が最初だが、
その後、高濃度・長時間のガス攻撃に備えるべく各国が大型のキャニスターを備えた隔離式のマスク(ホースがついてるタイプ)を採用、
第二次大戦まで続いたのに対し、ドイツ自体は小型の吸収缶を備えた直結式を使い続けた。

特徴的な金属製の缶ケースと相まってコレクション性が高いです。
戦後型でいいので欲しいですが…。

余談ですがあのケース、近年では安価なレプリカが手頃な値段で手に入るようになりました。
プレス製とはいえ大量に作らないとコストが高くつくのでレプリカは困難であると20年ほど前には言われていましたが、
映画用などの需要で作られるようになったようです。
いい時代になりました。


・日本海軍 九三式防毒面
大戦中の日本軍で挙げるとこれ。九七式でもよいのですが。
陸軍の物と違って海軍の物は専用のファイバー製トランクに収納されているのが特徴(ちょっと記憶が曖昧で形式によるかもしれません)。
このトランク、たまに骨董品で出てきますね。
また、海軍の物は吸収缶の底部に「別缶」と呼ばれる特製の吸収缶が存在。
これは艦内の事故や火災の際に発生する一酸化炭素に対応するためのもの。
これれがフルセットだとかなりの家宝と言えるかも。

陸軍の物もそうですが、あまり程度の良いものが残っていないのが難点ですね。


・米軍 M5アサルトガスマスク
同じく大戦もので米軍のものを挙げるとするとこれでしょうか。
ノルマンディ上陸作戦に使用され、映画「プライベートライアン」でも登場した黒いゴム引きのバッグが特徴。
機動性向上のため、それまでの隔離式を止め、直結式にしたのが特徴。
吸収缶に異物侵入防止のカバーが着くのも珍しいですね。
大戦中のマスクだとヘビーウェイトでもライトウェイトでも程度のいいものを持っていたら自慢できる気がします。

余談ですが個人的にこのM5用のバッグは手にしたことがあるんですよね。
値段も妙に手頃でかなり悩んだのですが…。


この辺まではコレクション用の古いものですが、近代の物を。

・イギリス RF-1ガスマスク
他のガスマスクとはちょっと概念の異なるマスク。
防じんマスクのような形状の簡易防護用のもので布製のストラップで頭部に装着する。
目の防護には別にゴーグルが必要。
NBCフェイスレット(facelet)も同系。
国内ではとあるショップがかつて実用可能な新品を輸入していました。
小型なので避難用としては申し分ないですが、現在は国内に入っていないようです。

同メーカーのレスプロマスクは花粉や大気汚染から呼吸器を守るためのスポーツ用品として売られている。

とまあ、いろいろ書いたのですが、個人的にもっとも優秀と感じたのは
・00式個人防護セット(防護マスク)


自衛隊現用のマスクです。
先代の4形の改良型で眼ガラスの大型化、ハーネスの変更などが行われています。
4形の頃からですが、小銃の取り扱いにはホースを併用できる点、
セットに除染具(スプレー式)が入っている点、
通気性のフードが用意されている点(米軍のフードは通気性が無いぞ)など細かい点に配慮が見られます。
基地祭で装着させてもらった程度ですが、優秀なマスクであると感じました。

個人的には何か作業に当たるとしたらこのマスクを支給して欲しいと思います。

以上、長く(しかも間が空いた…すみません)なりましたが、いち軍装コレクターから見たガスマスクの考察です。
最後にもう一度、あくまで私の現時点の意見であることをお断りしておきます。


しかしこれ書いてる際に知ったんだけど、4形が市場に流れた事あるのね…欲しいわ…。
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