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ドイツ連邦軍ポケットナイフ

2008-05-21 23:04:46 | ミリタリーコレクション

多機能ポケットナイフの中でもっとも有名なのは、やはりスイスのアーミーナイフだろう。
ここでも以前、ヴィクトリノックス社の市販品を紹介した。
しかし、この手のナイフはスイス軍のみが装備しているわけではない。
今回は中古ながらドイツ連邦軍の物を入手したので紹介したい。



鷲のマークの入ったOD色の樹脂製ハンドルを備えたこのナイフ、ドイツ語ではTaschenmesserというらしい。
多機能ナイフ、といった意味らしい。
機能としては
・ナイフ
・マイナスドライバー
・栓抜き兼缶きり
・ノコギリ(安全カバーつき)
・爪ヤスリ
・コルク抜き
・リーマー(穴あけ)
の7種類(ランヤードホールも機能として加えるべきか)。
諸外国の物と比べて比較的多機能となっている。

特にコルク抜きなどを装備しているのは珍しい。
アーミーナイフの必須的な機能ではあるが、スイス軍用品でも付与していない機能だ。
これはワインの産地としても有名なドイツ特有なのかもしれない。
きっとドイツ軍の支給品目にワインが入っているのだろう。
こうなるとフランス軍はどうなのか気になる部分だが、フランス軍のポケットナイフを見たことが無いので分からない。
確かフランス軍はワインが支給品目にあったはずだ。

次いで特徴的なのがノコギリ。
薄い鉄板の安全カバーがついている。
以前見たことのあるドイツの銃器メーカー・モーゼル社のナイフにもこの機能がついていた。
ポケットナイフにノコギリをつけてあるのも珍しい。
爪やすりも珍しい装備だが不潔な戦場で爪を伸ばしているとうっかり自分の体を傷つけたりする可能性があり、
常に短くしておく必要があるはずだ。
そう考えるとこの選択は正しい。
他の軍隊はどうしてるんだろうか?。
爪きりが支給品目にあるのかな?興味は尽きない。

さて、中古であるこのナイフ、かなり使い込まれていて酷い有様だが、実際にどの機能が多用されているかを教えてくれる。
ナイフの先端は欠け、途中刃こぼれし傷だらけであり、かなり使い込まれており、
缶きりの刃に当たる部分も欠けて丸くなっている。
しかしながら缶を引っ掛ける部分に傷が少ないのでドライバーとして多用したのではないだろうか。
逆にコルク抜き、リーマー、ノコギリなどは傷が少なくあまり使われていない。
もっともコルク抜きは本来の用途として使用したとしても大して傷はつかないだろうから、何ともいえないが。

ナイフの根元の部分には製造所刻印が入っている。

スイス・ヴィクトリノックス社製だ。
この他にもドイツ内外の数社で作られているのが知られている。
最下段の「ROSTFERI」が謎なので翻訳してみたら「RUST PROOF」と英語翻訳された。
錆びない、という意味なので「ステンレス製で錆びないよ」という事か。
ちなみに同社のアーミーナイフも全く同じ内容の刻印がある。

結論を出そう。
このナイフは軍用のポケットナイフとしては比較的多めの機能を搭載している贅沢なナイフである。
諸外国の物と比べるとその差が出ると思うので、機会があったら比較してみたい。


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1 コメント

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Unknown (トラ)
2021-07-26 22:57:01
それ自分のです
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