昨日の午後のこと、2階のベランダに干した洗濯物を取り入れて階段を降りるオジサン。
途中の踊り場付近でふと足元に紙くずを発見する。
ちょっと体を反転させ、少ししゃがんで片手で拾おうとした瞬間・・・
後ろの足が階段から滑り、体ごと後方に傾く。
落ちていく瞬間、窓から差し込む光と白い天井が見えましたね。
「ヤバい!」
後頭部から落ちるのだけは避けたいと、階段に少しだけ触れた片足を軸に体を反転させる。
すると今度は目の前に床が見えて、瞬間的に上半身を再度回転させたみたい。
結局、柔道の受け身みたいな恰好で体全体で「ドドーン」と物凄い音とともに床に着地(落ちたとも言う・・)
初めて本格的に階段落ちしたなあ、「銀ちゃ~ん」とは叫ばなかったが・・
こういう時って直ぐには動けないもんですね。
体もびっくりしているのか、そのままの体制で思わず「あ~、うぅ~・・」とか声が出てしまいました。
そして、ゆっくりと足を交互に動かしてみて、手を挙げてグーパーをしてみる。
最後に後頭部を手で撫でてみてケガも出血もしていないことを確かめて、やっと一安心。
相方さんがいたら居間から飛び出してくるところでしょうが、中にいるのはモコ助さんだけ。
おそらく大きな音にびっくりしてソファの上に立ち、耳をピコンと開いたまま階段の方を見ているに違いない。
そうなるとちょっとモコ助を試してみたくなり、このまま動かないでいたらどういう反応をするんだろうと思った。
(階段から落ちたばかりでこういうことを考える65歳もどうかと思うが・・)
いつも遠くから呼ぶ時のように手を「パンパン」と2回たたいて待っていると案の定、「トコトコトコ」という足音をさせながら近づいて来ました。
薄目で見ていると、なにやら全く動かない飼い主を見て固まってしまった様子。
しばらく観察していると、次第に「キューン、キューン」と鼻を鳴らし始めるモコ助さん。
それでも動かずにいると、なぜか倒れている私の脇の間にピョコンと入り込んで来て、腕に顎を乗せてオジサンの顔を伺っている。
たぶん訳が分からないけれどもとりあえずオジサンが動き出すまで近くで見守ってみようと思ったようです。
それでもまだ動かない・・・暇なオジサン。
ただ2、3分すると何事もなかったように脇の間から飛び出して、またトコトコと居間に帰って行きました。
その後も1分置きくらいに近くまでやってきて様子を伺っては部屋に帰るを繰り返すモコ助。
もはやこれまでと、体を起こしあぐらをかいて、「モコ助~」と呼ぶ。
モコ助はさっきまでと違い脱兎のごとくバタバタと駆けてきて、目の前で「クルクル」と回転し喜びの舞を踊ると、ぴょこんと膝の間に収まったのであります。
結論
・階段を降りる時には必ず手すりを持ちましょう。
・トイプードルに緊急時の過剰な期待は求めないようにしましょう。
※ ただ心配してくれるだけ・・それだけでもかわゆいからそれで良いのです。