昨夜、9月21日は「中秋の名月」でした。
すでに次の日になって話題が古いと言われそうですが・・
中秋の名月って秋の夜の綺麗な満月のことって思ってたんですが(私だけ?)、旧暦の8月15日の夜に見える月のことだそうで、むしろ満月になることの方が希なんですね。
今回の満月は8年ぶりということで、これを見逃すと次は9年後の2030年になるそうで、そうなると私って見れるかどうかも分かんない。
普段は満月というだけでは見もしないのに、ここはやっぱり写真の一枚でも撮っておこうかなと思った訳であります。
しかし残念ながら夕方から曇り空で、月も雲の後ろにボンヤリと隠れています。
それでもいつ雲の間から顔を出しても良いように2階のベランダに三脚とデジカメのニコンB500をセットする。
このカメラ、お手頃価格なので画質はそこそこですが望遠だけは光学40倍ズームを持っています。
もともと孫の運動会や発表会を遠くから綺麗に撮りたいと思って買ったのに未だコロナの影響で日の目を見ていないという何とも悲しいカメラなのであります。
さあ、いつ出るか、もう出たかと何回も2階に上がっては首を伸ばして月が雲から顔を出したかを確認する。
うちのベランダの直ぐ下にはお隣のお風呂があって灯りも付いていたのですが、私が真っ暗なベランダでガチャガチャしていたら急に灯りが消えてしまいました。
何か悪いことしちゃったかなあ。
その後も何回か上り下りするもやっぱりダメでもう諦めて寝ようと思った午後11時。
なんと、出た出た、月が、まあるい、まあるい、まん丸い・・お盆のような月が雲の隙間から辺りを明るく照らしているではありませんか。
慌てて夜中の寝静まった(お年寄りばかりなので11時には殆ど寝ている)住宅街のベランダでバタバタとカメラの向きやピントを合わせて、「カシャ、カシャ」とシャッター音を響かせる。
ふとお隣の犬がワンワンと吠える。
覗いてみると何やら2階の暗い窓のカーテンの後に人影が立っているようないないような・・
お隣は自分より少し年上くらいの女性の一人暮らしですが、まあいろいろあってあまり親しいお付き合いはなく、挨拶を交わす程度なのでありますが・・
「あの、あの、撮っているのはお月様ですからね、お風呂でも、お宅のお部屋でもないですからね」と思いつつ、何故か焦りながらそそくさと室内に撤収したのであります。
なので、あまりいい写真は撮れてないなあ。
やっぱりお月様はズームがどうとか、クレーターまでどうとか言うのではなく、昔のように縁側辺りでぼんやりと遠くに見えるお姿を愛でるのが宜しいようで・・