ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

もう全ての医療機関で診療を始めるしかないのでは・・

2021-08-19 22:30:16 | 新型コロナウイルス感染症
 コロナに感染した妊婦さんが体調が悪かったにも関わらず、医療機関(産婦人科)に入院することができないまま自宅で出産し、赤ちゃんが亡くなったという悲しいニュースがありました。
 お母さんの気持ちを考えるとなんともやるせないニュースです。
 感染者とは言え、入院は出来なくとも診察して適切な処置をしてあげることさえできなかったのでしょうか?

 そもそも未だに発生を完璧に抑え込もうという「ゼロコロナ対策」を続けていることにより、思いもよらない歪があちこちに出てきている感じがします。

 感染者を一人一人見つけ出して感染を潰していこうという封じ込め対策は、流行の始まったごく初期の基本の対策です。
 港や空港で水際対策をしたり、PCR検査で感染を確認したら法的に感染症指定医療機関に強制的に入院させて、可能な限り感染が拡がっていくのを抑え込もうと言うものです。

 その目的は国民の健康と命を守るためにできるだけ時間を稼いでワクチンが接種され集団免疫が完成するのを待つというもので、2009年の新型インフルエンザパンデミックでも計画通りに実施され上手く行きました。

 ところが今回はどうでしょう。
 流行が始まって2年近く、市中のどこにでも感染者がいるというまん延状況の中で、未だに検査を拡大して一人一人を探し出すという封じ込め対策に全力をあげている。

 コロナが感染症法の「新感染症」(2類相当)に分類されている限り、陽性が確認されれば疫学調査が必要だったり、入院は法的に指定されている専門病院か協力病院と呼ばれる医療機関のみなので、その他の医療機関では感染者を受け入れないし、近くのかかりつけのクリニックも診療を拒否しているのが現状です。
 多くの一般医療機関病床が空いているにも関わらず医療逼迫と騒がれているのは何とも不思議な感じがします。

 どこの医療機関も2009年の新型インフルエンザのパンデミックを経験して、ウイルス感染症の患者が来院した時の心構えも対策もできているはずです。
 ましてや内科だけでなく眼科や歯科等も含めて全ての医療従事者が国民に先駆けてワクチンの2回接種を済ませたのはコロナ診療に従事するためではなかったのでしょうか?

 それならばコロナ禍の中でも国民の生活を守るため不特定多数の人と接触しなければならなかったコンビニとかスーパーの店員さんやその他ライフワークに携わる人たちの方が優先順位は高かったのではないのかなとも思ったりします。

 確かにコロナはタミフルのような特効薬が無く手探り状態なので、当然インフルエンザよりも治療は困難になると思います。
 でも冷静に考えると治療薬がまだ無かった20年前のインフルエンザも今回同様に厳しい感染症で、我が家も家族全員が寝込んでしまい1週間はベッドから起きるのもきつい感じでした。

 今回、「コロナ怖い怖い」ばかりが先行して、必要な人が診療を受けられず、疑いがあるだけで学校や職場に行けず、旅行も家族での会食さえも自粛するという何とも悲しい状況が続いています。

 秋を過ぎた頃には若い人にもワクチンが終了し、その後は必ず流行も収まっていくはず。
 その後は毎年流行するインフルエンザのように毎年接種になるのか、それも必要ないくらいに弱毒のウイルスに落ち着くのかその時にならないとわかりません。

 とにかく、早く5類相当にして一部の医療機関だけでなく、全ての医療機関で診るようにしないと、受診することも入院することもできないまま命を落としてしまう被害者が増えてくるのではないでしょうか?

 ちなみに、今日までの新型コロナの国内感染者数累計は最初の感染者が確認されてからの1年8か月で123万1,285人、死亡者数は15,544人ということですが、インフルエンザは薬があるにも関わらず毎年推計1,000万人(国民の約8%)が感染し、高齢者を中心に約1万人が亡くなっています。
(※インフルエンザは5類感染症であるため数が報告されるのは指定された医療機関のみ。それらを集計しての推計値となる)

 コロナだけを怖がり過ぎていつまでも全てを止めるというのであれば、毎年のインフルエンザ流行の時はどうなんだといつも思うオジサンなのであります。