ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

今後の新型コロナ対策を思う ~2009新型インフルエンザの教訓~

2020-08-25 08:30:43 | 新型コロナウイルス感染症
 1週間ごとの新型コロナウイルス感染者数などを見ていると第2波もそろそろ下り坂のようですね。ウイルスの病原性もそれほどではないことも判ってきたようです。コロナに罹った若者がテレビのインタビューで「やっぱりインフルとは違う。何日も熱が下がらず、関節や体中が痛かったです!」と答えていましたが、若い人たちにとっては薬が出来てからのインフルエンザしか経験ないので、インフルも風邪くらいの軽い感染症と思っているのかも知れません。
薬が無かった頃を経験している中高年以上の人は、体中が痛くて、寒気がして、高熱が何日も続いた、あのインフルエンザを覚えていることでしょう。

 そういう訳で、国もそろそろコロナ対策を季節性インフルエンザ並みに切り替えていかないと、医療機関、保健所等職員の疲弊、社会生活や経済に関するダメージ等が取り返しがつかないところまできているような気がします。
 また、連日のワイドショーによる過剰な報道を受けて、一部の人々による感染者や家族等、または一定の地域に住む人への差別、偏見事例が少なからず発生しており、日本人としてなんともやるせない気持ちになります。
 決まりを守って懸命に営業しているお店やお盆に帰ってきた人へのこころない暴言や張り紙など、当事者の心には大きな傷が刻まれてしまったことでしょう。店主が「コロナよりも人の心が怖い・・」とポツリと呟いたのも頷けます。

 わずか10年前のことです。
 世界中で新型インフルエンザのパンデミックが起こり、大混乱になった時のことを人々は忘れたのでしょうか?
 当時、新型インフルエンザの発生は以前から想定されていたので、国は早くから対策や感染防御資材の備蓄をしていました。ところが、いざ発生してみると想定していた致死率の高いウイルスではなく、季節性とほとんど同じくらいのものであることがわかりました。
 そうとわかってからも策定されていた行動計画に基づき、熱が出たら保健所の発熱相談センターに電話をし、必要であれば決められていた発熱外来のある大きな医療機関に行ってPCR検査をするという、今と同じような診療体制がとられました。
 またテレビでも今回のコロナと同じように過剰な報道が繰り返され、NHKのニュースでさえ「今日、何十人目の死者が出ました・・」と毎日発表されましたが、今思えばそれにどういう意味があったのかと思います。
 今の状況は全く10年前のデジャブを見ている気がします。
 ただこの時の新型ウイルスには行動計画があったので、疫学調査やPCR検査は最初の封じ込め期だけで、ある程度感染が拡大したらそれは中止して季節性と同じ対応とし、それ以降は行政や医療機関の全エネルギーを重症者の命を救う方向にシフトしました。
 結果、この新型インフルでの最終的な死者数は季節性インフルエンザよりもずっと少ないものとなり、あの騒ぎは何だったんだろうと言うことになったわけです。

 今回のコロナ対策も2009年の反省を踏まえてできた「新型インフルエンザ等対策特別措置法」及びその行動計画に基づき行われているはずなのに、いまだにひとりひとりを探し出すことに全力を注いでおり、陽性となった軽症、無症状の若者たちが感染症病床の多くを占める状況が続いています。

 国の強力な対策が最も効果をあげるのは初期の封じ込め期の前後であり、その時期を過ぎて感染拡大期に入ると経路不明の多くの感染者が続発してどこにウイルスが潜んでいるかわからない状況となります。そうなると国民のひとりひとりが(ワイドショー等の様々な発言に踊らされることなく)自らが判断し正しいと思う行動を行うことが自分を守り、地域を守り、結果的には国全体の早期の流行収束につながっていくのだと思います。
(長文失礼)

 まあ、そんな日々です・・

★どうしても感染したくなかったら終息まで無人島で暮らすくらいしかないが、はたしてそこまでしないといけない感染症なのかは疑問・・