白露(9月7日だったか)を過ぎたから、もう仲秋に入っているはず。
人も植物もやっと夏を越し、一息つきたい今日この頃。
しかし、今日のように30℃を超える日には、庭に出る気も失せてしまう。
そんな中、涼しい顔で咲いているのがセンニンソウ。
近所の河原や、そこらの土手に自生している。
確か3年前、河原から採ってきて挿しておいた。
ちょうど、バラの花の途切れるころ、びっしり花をつける。
花をつけているときだけ存在感抜群。
ご覧の通り、たくさん咲いてもうっとうしいことはない。
クレマチスの仲間で、フラミュラ系に分類されるらしい。
新枝咲きだから、バラ冬剪定の邪魔にはならない。
ただし、葉に毒があり、馬も口にしないという。
で、別名ウマクワズ。
何という無粋なネーミング!
センニンソウという名は、種の周りのモワモワが、仙人の白い髭に似ていることからつけられたのだとか。
こっちの方がいいに決まっている。
センニンソウのさり気ない花は、どこか奥深い山の潅木に絡まっているのがふさわしく思える。
そこには、仙人とはいわないが、白髭の痩せた老人1人、イワナを釣っていそうな気がする。
老人の小屋には、山奥に分け入って採ってきた薬草毒草が吊るされていて、ほのかに独特の香りが漂っているに違いない。
あるとき、老人は、渓流の岩場に1人の少年が倒れているのを見つける。
老人は薬草の知識を駆使して少年の手当てをし、・・・と物語が続きそうな花でもある。
センニンソウは生薬として、扁桃炎の治療に用いられるらしい。
薬と毒とは裏表なんですねぇ。
明日こそは早起きして、すべてのバラに肥料をまこう!!