涼風が感じられるころになると、園芸の虫がうずく。
8月中、まるまる休んでいたり、貧弱な品揃えだったりの園芸店が、徐々に活気を取り戻す。
ワタクシも同様。
腰の高さまで茂ったエノコログサを抜き、
ヤブガラシの長い長い根っこを丹念に掘り出し、
バラの枯れ枝を取り除いて夏剪定をほどこし、
肥料の袋をひっぱり出す。
で、屋内ではイランイランが好調。
不思議な黄緑色の花が、下向きに咲く。
細いひも状の花弁は、捩れながらほぐれていく。
それにつれて、黄色味が強くなり、大きく花らしくなる。
黄緑の花の左上にあるのが、つぼみ。
つぼんではいないけれど、つぼみ、だろうな。
下向きの花をひっくり返してみると、まあ、いくらかは花らしい、と言えないこともない。
木は、高さ1m弱まで成長した。
手に入れたときは、30cmほどだったか。
3シーズン目の花を見ている。
鉢が4号程度なので、植え替えたいが、どうも来年の5月まで待った方がいいらしい。
窮屈そうに見えるが、小さめの鉢の方が、よく花をつけるらしい。
特別綺麗というわけでもないが、神秘的で不思議な印象の、イランイランでした。