清華大学でMBAをとってきた変わり者

中国TOP「清華大学」で中国語ゼロ、唯一の日本人でMBA取得。現在会社側の「中国語完璧」の勘違いで上海で仕事中!

靖国参拝③

2005-10-19 | 中国
相変わらず清華大学のメールには反日メールが入って来ない。何か特別なソフトでも開発したのだろうか。

とりあえずは清華大学MBAオフィスが「政治的メールは禁止」というお触れを出しており(行ってから1年後ぐらいだったが・・・)、それでも出す学生に対しては以前名指しでメールの使用禁止を通達していた。勿論、それに反対するメールも山のようにやりとりされていたが・・・

各地でぼつぼつとデモが発生しているようである。日本のテレビでは香港や北京や上海で起った小規模な抗議運動の様子が流れていた。中国では新聞の記事に載ったということは聞いたが外交部 報道官による痛烈な批判と、町村外相との会談拒否をする怒りの様子を見るとニュースでも流れているだろう。

小泉さんも、町村さんも、「ま、いつものことやがな」「友好関係は変わらへんのやさかいに、まあ、時間かけてやってきますわ」と飄々とした面持ちで言っていたが、今回は中国側要人の表情がかなりきつい気がした。

胡錦濤主席が自ら言葉にした靖国への考慮の要求が反故にされ、「メンツを潰された形」であることもニュースで言われていた。この「メンツ」。どれほど人に大きな影響を及ぼすのか日本人にはよくわからない。中国人が「え、そこまで!?」と言うほどメンツにこだわり、メンツを大事にすることを聞き、その場面にも遭遇してきた。

例えばプレゼの仕方で2人が意見の違いで言い争っており、グループメンバー全員がわあわあやっているところへ、他グループの女性のクラスメートが「まあ、まあどうしたの」と突然介入してきた。

色々と根掘り葉掘り聞き、「じゃあわかった。こっちはこう言ってるし、そっちはこう言ってる。これはこうするのが一番言い方法だと思うわ」と長々と論拠を説明し、毅然と言い切った。そこへ「そうは簡単に決められないよ」と軽い口調で男が投げ返したところ、突然いつも温和だったその仲介の女性、「メンツをつぶされた!なんであんたは○△※×!!」と延々とその男を責め始めた。

その男も「あんたの言ってることはわかるけど、俺達のグループの総意じゃあない」とやり返し、グループが騒然としはじめて、ついにその女性が男につかみかかり蹴りを入れた。後はすごい騒ぎ。温和だった女性の顔は鬼のようになり、目は血走り悪態をついて服が乱れたまま教室を出て行った。そのあとを慌てて何人かが追いかけて長時間にわたり廊下で取り成していた。

「メンツ」という言葉が何度も廊下にこだました。

男の態度がどうのこうのではないようだ。周りのやつに「なんだったんだ?」と聞くと「女の方のメンツが潰された」という。

こんな事例はたくさんある。国のトップがメンツを潰されたらどうなるのか。何か嫌な気がしている。

韓国の外相の日本訪問も中止されたようだ。まあ中国と同じ歩調をとるのがトレンドらしいのでいいが、その韓国に明日から出張。どういう雰囲気なのだろうか。

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