留学22：期末試験-④

もう一つの、特別にテストを受けなかった課目について。

何とも情けないのだが、卒業論文と格闘している時に、どうしても一科目とりたい選択課目があった。今流行りのMOTにも関連する技術管理についての課目である（この課目については以前にも書いた）。

会社が製造業であるため何とか技術に関わる課目を選択したかったのだが、ただでさえ少ない英語の授業はファイナンス方面ばかり（債券分析、戦略的投資、戦略的コスト分析、デリバティブ等）で、あまりマネーゲームに興味が無い自分としては、その方面以外の課目ばかり選択していた。例えば金融機関論（ってこれもファイナンスじゃねえか！）や戦略的人材開発、国際マーケティング等。

先の2学期の間、じっと技術絡みの課目が出現することを待ってきたが、最後の学期になっても無く、卒論だけに集中するのも引きこもり状態になるし、クラスメートとも交流したいしと、中国語の授業ではあるが老師とネゴをすれば何とかなるかもしれないと選択したのだ。1年半が過ぎて「結構中国語わかるようになってんじゃねえか」という浅はかな思い違いをしていた。

老師の話し、生徒とのやりとりがチンプンカンプンであることはまあ、さておき、以前にも書いたが清華大学の卒業論文を書くステップというのが信じられないほど多い。何回も申請をするのだ。例えば、

論文を書きますという申請
テーマを決めたという申請
指導教授は誰にしましたという申請
スケジュールはこうしますという申請
論文を書く為に単位は足りてますという申請
論文のフォーマットは規定通りですという申請
答弁をいつにしますという申請
論文を提出しますという申請　　　　　　　　　　　　

等々。何せ中国語が出来ないので途中通達が来てるのだろうが、やり方がよくわからず、かなりオフィスに聞きまくり、「また奴が来やがった」と嫌な顔をされたものだ。

「申請もええ加減にしたりや」と思っていた頃、ようやく論文も形になり、フォーマットも侃侃諤諤で何とか誤魔化し、「さあ答弁の申請！」と思っていたら、突然オフィスの老師から、

「お前は答弁に参加できない」と通告をうけた。

次回に続く・・・
（期末試験とほんまに関係あるんか？）