清華大学でMBAをとってきた変わり者

中国TOP「清華大学」で中国語ゼロ、唯一の日本人でMBA取得。現在会社側の「中国語完璧」の勘違いで上海で仕事中!

留学23:期末試験-⑤

2005-09-16 | 清華MBA
「お前は修士論文の答弁に参加できない」と通告をうけた。

こっちは意味がわからず、言葉も返せないぐらいのショックを受けて呆然としたが、「ハア?!」とやっとのことで聞き返した。

何でも清華大学では答弁を受ける者は単位が取れていようが、授業履修中であってはならないらしい。更に「答弁に出ないということは修士の学位ももらえないということだ」ともいわれた。俺からは「ハア?!」が入り、「何て変な規則なんだ。絶対おかしい!」と食い下がった。ついでにいうと「そんなもん、オフィスで事前にチェックできるだろう」とも「何で今になって言うんだ」のオンパレードであった。とりあえずずっと食い下がるしか方法が無い。

「他の奴はどうしてるんだ?」と聞くと、「こんな事は発生したことが無い」という返答。

「ああ、そうですよ、俺が悪いんだよ、中国語が出来なくて馬鹿な俺が悪いんですよ!」と開き直り、尚も食い下がってオフィスの老師同士が眉間にしわを寄せて相談しているのを眺めた。そして以下の選択肢から選択せよと言われた。
1.履修を放棄する
2.答弁(修士の学位取得)を放棄する

また「ハア?」である。中国語でわけわからんながらも何とか老師に食い下がり、英語のレポートを書くことで出席してきたあの授業。どうせなら単位が欲しいもんだ。修士を放棄するなんて、更にもってのほかである。何のためにこれまで中国語、日本人一人という環境、全てが中国方式の生活の中で苦しんできたのか。

「どっちも嫌だ」
「何て面倒なやつなんだ、お前は!」
「面倒だろうが、何だろうが関係ねえ。どっちも嫌だ」
「何いい!!」

また老師同士の騒ぎ、時折わけわからん早口の中国語でのこちらへの質問が始まり、更に電話攻撃まで始まった。暫く悲壮な顔でその場に立って15分程。やっと騒ぎが治まった。老師いわく、

「授業の老師とネゴをして、テストを特別に受けろ」「清華大学の規定ではテストを受けないと単位はもらえないことになっている」

とのことであった。「わかったな?」と言って席に戻ろうとする老師を呼び止め「で、電話番号は?」と聞くとまたあれだ。「ああ、本当に面倒くさい!!」

生徒に電話番号を教えられないからか、どうせ中国語で困るだろうと思ったのか、電話をしれくれた。でも出ない。自宅まで電話して携帯の番号を聞く。ほら,見ろ。どうせこうなるんだ。

やっとつながりオフィスに何時に来いとう話しを伝え聞き、最後は笑顔で、
「本当に有難う、老師!!これで卒業できます!いつも助けてくれて有難う!!」と大声で叫びその場を後にした。

おお、終わらん!次回に続きます!

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