羊蹄学園大学社会学部講義集

北の大地に突如としてできた架空の大学。
かつてないテーマで綴る社会学とは?

教育遊戯・第34回~参上~

2009-06-27 23:36:36 | 教育遊戯
こんにちは。

誤解してほしくないのですよ。

ここのところ、道コンのことをあれこれ言っているわけですが、と同時に変化・改善を事務局さんでも試みていることを私は知ってます。
ただ、まだまだその余地は残されていて、そしてそこには私なりの期待も込めているわけで…

で、今日も道コンの話の続きをするのですが…。

前回は道コンの課題点を挙げ、この課題克服の覚悟を唱えたわけですが、これがない場合は?というのが今日の話です。

まぁそのまま何も変わらない可能性も高いのだけれど、その一方で、道外の教材会社が模擬試験を規模の大小こそあれ、用意しており、道内の塾でもそれに参加(道コンとの併用などで)している例が増えるかもしれないけど、それより考えられる(というより願うのは)は「新しい模擬試験」の創設です。

例えば、有力塾どうしが連合すればどうなるのでしょう?

少しこの考えからズレがあるかもしれませんが、ちょうど今、「さなる」というより「さなるグループ」でひとつの試みをしていますな。
佐鳴予備校と三島進学ゼミナールが提携したことを活用しての、静岡県東部(ここでは沼津・三島地区)「中3オープン模試」というやつです。
要するに、両塾合同の模試ですな。

沼津・三島地区はここでも取り上げたように、沼津はやや秀英が、三島は三島進学ゼミナールという風に佐鳴の立ち入る余地は少なくなってきました。
もっと言えば、佐鳴を主催者としる模試の存在も薄くなったことを意味します。

提携の効果を生かす以外に、そういう背景もあっての、模試なのでしょうが…個人的にはこんなことするんじゃなくて、地域の全塾統一模試をやれよ!と言いたいのだけど、でもその一方でひとつはっきりしてるのは、有力塾どうしが結託さえすれば簡単にその地域のナンバーワン模試を開催できる、という現実です。
しかも不正が起こらないよう、会場を借りての一斉開催、などというしっかりした環境まで整えやすいんですよ、これ。
受験者にしてもこれ以上の緊張感ある模試はないでしょうな、来るべき入試の予行にうってつけです。

ま、弱点もあります。
その塾そのものが主催しているので、完全に公平が保たれないという…

しかしながら、この出来事は面白いのは事実です。

では、北海道では…有力塾の連合、となるとまずは有力塾の定義から考えなければならないので、私はこんな風に考えてみました。

よく道コンの宣伝物にこんな文句が躍っています。

「全道の900件以上の学習塾などが一斉に実施しています…」

「一斉に実施」、というのはここまで見てきたように「虚偽」であるのは明白なので、「900件以上」も怪しいところですが、仮に事実として捉えましょう。

ま、この900は大小様々で、有力塾などあまりないかも知れない。
でも私はこう考えるのです。
もし半数の450件が、道コンを脱退して新しい模試を創設したら…と。
何年もあまり変わらず、課題を克服しきれないことに、業を煮やして、どこかの有力塾が音頭をとるならば…。
模試の創設の原資は、乱暴だしかなり厳しいかもしれないけど、例えば1万ずつ持ち寄れば、450万…これが数回あれば、そして毎回の試験料で何とかなるのでは、と思うのです。
あくまで乱暴ですが…(不況でどこも稼ぎから1万取り出すだけでも並大抵じゃないことは、重々承知しています)

仮にこの乱暴な論拠をクリアしても、果たして道コンを凌駕できるかという問題があります。

しかし!
データ処理の問題だけ考えても、見渡せば時代は変わりました。
昔は「模試はコンピュータ処理します」なんて聞くと、「すげー」感があったけど、今は珍しくもなんともない。
データ処理なんて…いくらでもいいソフトがあるし、エクセルだけでもかなりの部分で賄えると思いません?

そうなるとポイントは、やはり「人」、と言いたいところですが、しかしその人員も、在野の埋もれた者が不況もあって、相当いるのでは、と思うのです。

そう…前回と同じですが、結局必要なのは「覚悟」です。
この場合、道コンの奮起があるかどうかを見極めた上で、という前提がありますが、それが見られない場合、かつてない教育情勢の激変や北海道の学力向上に、我が身我が塾を削ってでも貢献しよう、火中の栗を拾おうという、という「覚悟」です。
そしてこの「覚悟」があると、その塾は「子供を金儲けの道具としか見ない」でなく、「真に教育を考える」塾と評されると思うのです。

そういえば…ある塾のHPにこんな文言がありました。

教育とは、「覚悟」すること。

どうでしょうかね。

ちなみに…言っておきます。
私は前回唱えたような、そして今回唱えたような、いずれかの展開があった時、私含めて様々な条件がクリアされ許されるなら、という前提はあるにせよ、その渦中に飛び込む意志と覚悟があることを…

といったところで、「道コン」に対する私の想いや願いを語っていきました。
次回からはいくつか番外をやろうと思います。

では次回。