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幼い犬のトレーニング中、偶然に中学時代の同級生に再会しました。
そこで飼い犬の悩みが話題になりました。それは飛びつき。
人が大好きでとってもハッピーな犬なのですが、愛情表現として小さな子供にもやってしまうので、
倒して泣かせてしまうこともあるそうです。
実は飛びつきは、子犬の時、人の対応に問題がある場合が多いです。
大昔、母親の口をなめて食べ物を吐き出して与えてもらっていた名残で、
子犬は愛情表現で人の口をなめたがり、必然的に飛びつくことになります。
小さい時は体重も軽くその行為もかわいいので、褒められてなでられます。
子犬は飼い主が喜ぶので、構って欲しい時には飛びつけばいいのだと学習します。
それを繰り返した犬が大きくなると飛びつきが習慣になり、なかなか改善されない場合が多いのです。
まずは、飛びつかせない工夫をし、正しいあいさつで人と接するように仕向けます。
4本足が地面に着いている時のみ構ってやるようにしましょう。
他人に触ってもらう時、犬の首輪に親指を引っ掛け地面の方向に力がはいるようにすると、飛びつこうとしても飛びつけなくなります。
犬が飛びついた時はくるりと背中をむけ、その場から立ち去るようにし、
近づいても飛びつかなかった時だけ触るようにします。
天罰方式で大きな音をたて、びっくりさせるのも方法です。
どんな方法でも構いません。飛びついたら嫌なこと(飼い主がどこかに行く、大きな音が鳴った、など)があり、
飛びつかなかったら良いことがあったと繰り返し学習させることが大切です。
週に1回、ペットショップでしつけ教室を開いており、店員さんと話す機会が多いのですが、
この時期に1番多い飼い主さんの質問は寒さ対策だそうです。
犬は、暑さより寒さの方が比較的強いのですが、寒さに弱い犬もいます。
出身が北国の犬より南国の犬、成犬より子犬や老犬、ダブルコートよりもシングルコート、
大型犬より小型犬、長毛種よりも短毛種の方が寒さに弱い傾向にあります。
今回は寒さ対策の工夫や防寒グッズを紹介します。
寝床の一番下に段ボールや断熱マット、お風呂マットを敷くと下からの冷気を防げます。
その上に毛布を潜り込めるように2枚敷きが理想です。
ドーム型のハウスを活用しても良いでしょう。
電気を使用する犬用のヒーターは、コードをかじってしまう犬にはむきません。
タオルや毛布を巻いて使い、低温やけどの予防を。ヒーターを使用しなくても湯たんぽを入れるのも良い方法ですが、
低温やけどには注意が必要です。
最近では、自分の体温で温まる特殊な素材を使ったマットが発売されており、私はそれを利用しています。
ケージやハウスで寝かせている場合は、
ケージの上からタオルケットや毛布などをすっぽりかぶせて冷気が入らないようにします。
窓際や玄関に寝床がある場合は、窓や玄関をアルミシートなどで覆い、隙間からくる冷気を防ぐと良いでしょう。
屋外で飼っている場合は、ハウスを日当たりの良い場所や風通りが少ない場所に移動するだけでもだいぶ寒さがしのげます。
洋服を着せるのも良い方法です。犬用の発熱素材の服や腹巻きも発売されています。
専門学校の1年生の時に生活を始めた愛犬はな。来年2月で14歳になります。
同じ時期に犬を飼い始めた同級生が多く、授業を共に受け、キャンプやドッグカフェ、公園にもよく出かけました。
そんな犬達も高齢になり、集合写真に写る半分以上はこの世にいません。
健康に長生きしてほしい。
そんな思いから先日、はなと「テリントンタッチ」のセミナ-ル-ムのセミナ-を受講しました。
心身のバランスを整え、健康を向上させる神経系に直接働きかけるマッサージのようなものです。
83年に馬のトレーナーであるリンダ・テリントン・ジョーンズが考案しました。
テリントンタッチの良いところは、「ちょっとそこはやめてほしいな」というかすかなサインを見落とさないように、
犬と対話しながら進めるところです。
優しさと理解を持って行うことで、ストレスを軽減させ、動物自身に自信を持ってもらい、
健康を増進し、集中力をアップし、学習能力を高めます。
指で円を描きながら身体を優しくなでるタッチワークが基本になります。
まずはマッサージを行う自分の指をやわらかく動かすために体の力を抜き、呼吸を整えましょう。
親指を支柱にし、残りの指で1周と1/4の円(時計でいうと6時から一回りして9時まで)を
描くようになでたら犬の身体に触れたまま移動して次のタッチへ。
自分の眼球に手をあて、動かした時に圧がかからない程度の強さで行うことが大切。
犬が受け入れやすい場所から始めてみましょう。
11月8日は、『いい歯の日』。歯の維持は、健康で長生きすることへつながります。
口内環境の違いで、犬は人よりも虫歯になる確率が非常に低いです。
しかし歯周病は違います。3歳以上の犬猫の8割が歯周病だと言われています。
歯が口の中で密生し、歯垢がたまりやすい小型犬や
短頭種、シニア犬、疾病によって免疫力の低下した犬は歯周病になる可能性が高いといわれます。
特に歯磨きを全く行っていない場合は、年齢とともに発症する可能性が高くなります。
若いうちは歯垢がつきにくく「うちの犬は大丈夫」と油断していると
歯垢がたまり、歯周病に移行します。
歯周病は放っておくと、進行し、さまざまなトラブルを引き起こします。
①口が臭い
②歯を支える骨が溶けて歯がぐらつく
③歯と歯肉の間にうみがたまり漏れ出てくる
④歯の根の先までばい菌が侵入し、骨が溶けて穴でき、口の中と皮膚が貫通してしまう
⑤歯周病によるばい菌が血管を通じて全身に循環して、心臓、肺、肝臓、腎臓などの疾患の原因となる。
などです。
歯石除去には全身麻酔で行うのが一般的ですが、身体へ負担が大きく、歯垢が歯石となる前の歯磨きが大事です。
いきなり歯ブラシで磨くと嫌がる犬がほとんど。
まずは、マズル(口の上側部分)を触る練習から。慣れてきたら、マズルをめくって歯を見てみましょう。
大丈夫だったら歯ブラシで少しだけ磨きます。
このように、少しずつ練習するとおとなしく歯磨きをさせてくれるようになります。
おいしい味の歯磨きペーストを使うのも良い方法。
愛犬が健康で長生きできるように、今日を機会に歯磨きをはじめてはいかがでしょうか?
リードに黄色いリボンや黄色いものをつけている犬を見かけたことはありませんか?
黄色いリボンには、「そばに寄らずそっとしておいてください」という意味があります。
健康上の問題や訓練中、他の犬を怖がり強く反応してしまう場合など近寄ってほしくない理由はさまざまです。
他の犬や人が苦手な犬を慣れさせていく過程では少しずつ刺激の度合いを高くしていくことが重要なポイントになります。
少しずつ改善している途中で、人から無理やり触られたり、犬に近付かれたりして、怖い思いをすると、また振り出しに戻ることがあります。
人や犬にあいさつしたくて強く反応してしまう犬は、落ち着かせてからあいさつをさせる練習をするのですが、
興奮時に他の犬や人が寄ってきてあいさつをする経験を繰り返すと、人や犬を見るだけで余計に興奮するようになります。
犬にとって自分との距離はとても重要です。距離が開いていると安心して散歩できるのに、近付くと興奮したりほえたりする場合があります。
黄色いリボンの犬を見かけたら、どうかあなたの犬を近付けないであげてください。その犬と飼い主が立ち去れるよう道を開けて少し待っていましょう。
イエロードッグプロジェクトは今年6月にスウェーデンで始まった運動で、
9月には運動の主旨に賛同したアメリカ、オーストラリア、カナダの有志が基金を立ち上げて、大規模なプロジェクトに成長しつつあります。
始まったばかりで現在はまだ知名度が低いですが、これから世の中に広がり、人と犬との正しい関わり方を伝えるツールになってくれればと思います。
しつけ方教室に来た飼い主さんや家でのプライベートレッスンを受けた方、散歩で出会う方と話をしていると、
「とにかくうちの子に利口になってほしい!」とよくおっしゃいます。
では、利口な犬とはどういった犬なのでしょうか?人により違うかもしれませんが、私が思う利口な犬を挙げてみます。
①どんな場面でも飼い主の呼び掛けに注目し、号令に従うことができる。
②手入れや抱っこなど、さまざまな場所で触られたり、拘束されたりすることを受け入れることができる。
③興奮する時と、おとなしくする時のメリハリがある。
④怖い、興奮する出来事があっても、すぐに落ち着きを取り戻し受け入れることができる。
どんな状況でも飼い主の号令に従えると、場面場面で適切な態度を教えることができます。例えば信号待ちの時はお座り。カフェで食事をしている時は足元で伏せ。ドッグランで「おいで」と言われたらすぐに戻ってくるなど。
何をされても受け入れられると病院で詳しく診てもらえるし、日ごろから手入れがしやすく、犬の健康をキープできます。
メリハリがある犬は自分でしっかりセルフコントロールでき、精神的に落ち着いています。
さまざまな場面を受け入れられる犬は社会性があり、環境の変化に柔軟に対応しやすくなります。
勉学の秋。こういったことを総合的に学ぶには、複数の人や犬の中で学べるしつけ方教室が最適です。
しつけ方教室は、動物病院やペットショップ、ドッグランなどで開催されています。
近くの教室に通って集団の中で学び、家庭で応用してみてはいかがでしょうか?
先月、ハワイに1週間行ってきました。犬事情について調べてみました。
日本は小型犬ブームで見かける犬はほぼ小型。特に私が住んでいる大阪の中心部では、
体重13キロの雑種の愛犬でさえ、「大きなわんちゃんいるねー」と言われるぐらい大型犬を見かける機会は少なくなりました。
日本では、過去5年、トイプードル、チワワ、ダックスフントが人気犬種1~3位を独占。
柴犬、ポメラニアン、ヨークシャテリアもいつも上位です。
ハワイで見かける犬の大きさ種類はさまざま。ホノルルでの人気犬種は、
1位チワワ。2位ラブラドールレトリバー。 米国全体では、20年連続1位で不動の人気。
3位シェットランド・シープドッグ。以下、ジャーマンシェパード、ポメラニアン、ヨークシャテリアと続きます。
ホノルルの観光スポット、モアナルア・ガーデンの隣に犬を放して遊べるドッグパークを見かけました。
ハワイのあちこちにこんな公園があります。
日本のように常時犬を販売しているペットショップはほとんどありません。
犬を手に入れるにはショップで週末などにブリーダーを集めて行われる販売会を利用するか、
雑誌やネットなどを見てブリーダーに直接連絡をとるのが一般的なようです。
米国では州によっては動物の車内放置が犯罪になります。
住居が賃貸の場合はペットOKの物件は少なく、大きさや数などの制限があります。これは日本と同じですね。
ペット事情は国によりさまざま。それを知って良いものは取り入れられるとよいですね。
夏休み、遠出をした方も多かったのではないでしょうか?
しつけ教室に通うコーギーのロッソ君は、北海道でバカンスを楽しんだそうです。
新しい場所での刺激、1日中家族と一緒にいられる旅行は犬にとっても楽しい行事。
今回は犬と国内線の飛行機に乗ることについて書きたいと思います。
国内線の航空会社は大手2社を含め10社ほど。
全ての飛行機で犬は機内に入れることはできず、手荷物としても乗せることができない場合があります。
シーズーやフレンチブルドッグなど鼻の短い短頭種は、夏季限定または1年中乗せることができない場合も。
ペットを預かる貨物室は大きさに限りがあるので、日程が決まったら航空会社に問い合わせるか、
ホームページで調べておくことが必要です。
料金はだいたい1区間あたり3000円~5000円。
預けてから受け取りまでケージで過ごすので、ケージに入る練習をしておくと良いでしょう。
ケージは貸し出しもありますが、飛行機対応タイプであれば、持ち込み可能。
吐くのを防ぐために搭乗3~4時間前までにご飯は済ませましょう。
給水器をケージにつけることができる会社もありますが、
基本的に水や食べ物をケージに入れることができないので預ける前にトイレを済ませ、水を与えておきましょう。
チェックインカウンターで同意書にサインし、支払いをして預けます。
空港到着後は、係員が飼い主のもとに連れてきてくれます。
最近ではペット関連施設を利用するとマイルがたまり、乗るごとペットポイントがたまる仕組みもあります。
マイルを上手に使って愛犬と遠くに出掛けるのも良いかもしれません。
秋冬になり涼しくなると犬と一緒にできるスポーツの大会が各地で開かれます。三つ紹介します。
①アジリティー 犬と飼い主が協力してトンネルやハードル、ドッグウォークなどの障害物をクリアする競技です。
犬の体高でクラスを分ける場合がほとんどです。競技は主に3種類。
『スタンダード』。順番通りに障害をこなしゴールタイムを競います。
『ギャンブラー』。障害ごとに得点が異なり、初めは自分の好きな障害をさせ、笛が鳴ったら一番端の障害物のコースをこなすことができれば成功で、クリアできた障害の得点を競います。
『ジャンパーズ』。主にハードルとトンネルのみでコースを作り、速さを競います。
②フリスビー。飼い主が投げたディスクを犬がキャッチする競技です。主に3種類。
『ディスタンス』。制限時間内に何回どのような状態でキャッチできたかを競います。1投ごとにフリスビーを受けた距離やキャッチした高さをポイント制で採点し、時間内での合計点で競います。
『ロングディスタンス』投げた地点からキャッチした地点までの距離を競います。
『フリースタイル』。5枚のフリスビーを90秒間、音楽に合わせて自由に投げ、キャッチする犬と投げる人の演技の美しさを競います。
③ドッグダンス。米英ではフリースタイルと呼ばれています。犬と飼い主が音楽に合わせて歩き、さまざまなトリックを行い、双方のコミュニケーションの力、技の美しさ、全体の構成などを競います。
目標を持ち、一緒に取り組む過程に意味があると思います。ドッグスポーツはじめてみてはいかがでしょうか?