徒然USO800

時事ネタ漫画や同人活動報告やら雑多な漫画日誌です。

沈む太陽

2009-11-08 21:53:55 | Weblog
 映画「沈まぬ太陽」を観て来た。いやぁ、骨太な映画だな~。3時間半の上映時間の長さはまったく気にならない。映画の第一の感想は「やはり日本航空は法的整理しかない!」だ。

 企業の経営に国が絡むとろくなことにならないといういい事例だ。日航はもともと特殊法人ではあるがそれを割り引いて考えてもこの企業の内実はあまりに酷い。はっきりいって前原国土交通相の救済策は甘く、もはや法的整理しかないと思う。こんな企業の救済にわしらの税金突っ込むな。ナショナルフラッグキャリアなんか別にいらない。それと日航のマイレージを持ってる人は早く使い切ったほうが良い。いつ反故にされるかわからんぞ。

 それにしてもこの映画は良く撮ったもんだ。撮影に当たって日航の協力はまったく得られなかったらしいがまぁ、それは仕方ないか。この映画は2009年度の映画で一番の出来ではないか。御巣鷹山事故の描き方は鬼気迫るものがあった。作者の山崎豊子氏もこの作品の映画化は切に望んでいたらしい。わしも以前図書館でこの本借りて読みかけたが途中で挫折した経験がある。それほど中身の濃いぶっとい本だ。

 ところで映画館で予告を観ていたら邦画の予告ばかりで洋画の予告は1本しかなかった。どうも最近洋画の影が薄いと思っていたら昨日の日経にも同じことが書かれていた。日本では洋画が不振だと。東宝の中山専務が記事の中で「未知のものを見て、発見したいと言う欲求が若者の間で薄れているのを感じる」と述べているがそれは間違った見識だと思う。

 洋画不振の原因は単純に「面白くない」からだ。いつまでたっても派手なCGに頼ったドンパチアクションばかり。単純な勧善懲悪ものと手垢のついたトリック的サスペンスストーリー、そんなもんいいかげん飽きるわ。はっきり言って今は邦画の方がいろんなジャンルがあって面白い。

 それにしてもこの映画を観てて日航とJR西日本の姿が重なったのはわしだけだはないと思うが?


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