妖しい錬金術

　うーん・・　昨日のリーマンと言い、本日のＡＩＧと言い、どぇりゃーことになっとるぎゃ。まぁ、来るべくものが来たということだぎゃー。（なぜに名古屋弁？）
　このマンガは９年ほど前に商業紙に描いた４こまマンガである。アメリカの金融界の実態を鋭く描いた傑作である（自画自賛）。わしは先見の明あるな。

　結局ここ十数年世界を牛耳ってきたアメリカの金融工学を使った金融術は実体が何も無い妖しい錬金術そのものだったわけだ。錬金術は等価交換が原則。実体のないもので儲けたなら実体のないもので損をするのは当たり前の世界。

　でもそれが世界の実体経済に破壊的な影響を及ぼすからざまーみろと笑ってもいられない。あちこちで「アメリカの証券会社が破綻したからって自分の生活には関係ないよ」という意見が見られるがそれはちと甘い。その影響で自分が勤めてる会社が倒産することだって十分ありえるのだ。あんまりお気楽に考えていてはいかん。これは「そろそろ地に足つけた経済活動をしろよ。」という神からの警鐘なのかもしれん。