徒然USO800

時事ネタ漫画や同人活動報告やら雑多な漫画日誌です。

五山送り火

2011-08-08 21:38:19 | Weblog



 日常のメンバーがまた京都に来てくれた。京都の夏は五山送り火でご先祖様の霊をお送りして終わる。あくまで宗教行事なので大文字焼きなんて言うと京都人は怒る。  

 でも今年は保存会と京都市が怒られる番だ。検査の結果放射性物質が無いと証明されてるのに放射能が怖いといって陸前高田の松を燃やすのに反対した連中。それにびびって燃やすのを中止した保存会と京都市。これじゃまるで魔女狩りだ。宗教行事なんてきれいごとを言っておきながら実態は「観光行事」と化しているわけだ。

真の宗教行事なら検査で無害とわかった時点で「反対があっても犠牲者の鎮魂のために陸前高田の松を燃やす。それが我々の義務だ!」と言えるはずだ。それが言えないのは観光行事だからだ。おまえら全員被災地の心を踏みにじっている。ご先祖様もこれじゃ~、帰るに帰れない。

 京都人として恥ずかしい。

 
 追記:(2011:08:13) 結局再度送られてきた松の表皮からセシウムが検出されまた断念となった。うーむ・・ この騒動は2転3転したわけだがわからないのが「絶対安全とは言い切れない」という専門家がいれば「まったく安全な数値。表皮を削れば問題ない」という専門家がいること。いったい何が正しく、何が正しくないのか? 京都市の方針は「数値が安全かどうかではなく放射性物質があるかどうか」ということだ。この姿勢では今後米とか他の食品、また被災地の瓦礫処理を受け入れるかどうかという問題でもわずかでも放射性物質が出たらすべてOUTだ。

 今回の騒動に限って言えば批判を浴びて体面を取り繕うことしか考えなかった京都に問題がある。一方より深刻なのは事故以来放射性物質汚染について隠蔽と嘘を続けた国・東電・御用学者により何も信用できなくなった国民の不信がその根底にあるということでは? これでは今後あらゆるものにおいて魔女狩りが横行することになる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする