徒然USO800

時事ネタ漫画や同人活動報告やら雑多な漫画日誌です。

VWゴルフ

2009-04-02 22:15:02 | 車バカ一代
 ゴルフのモデルチェンジが決まった。今回は意外と早いタームでのモデルチェンジだ。ただメカのほとんどが現行モデルのキャリーオーバーのようなので実質的にはフェイスを変えて目先を変えるだけのモデルチェンジみたいだ。それでも専門家はなぜか絶賛してるのでわけわからん。いいかげんドイツ車至上主義はやめて欲しい気がする。
 今日の話題は「ゴルフ ヴァリアント TSI コンフォートライン」 である。買い替える気も無いくせにちょっと前に試乗した。
 この車には極めて興味深い技術的エポックメイキングがある。エンジンとトランスミッションだ。まず第一の特徴はエンジン。1,400ccながらスーパーチャージャーとインタークーラー付ターボのツイン過給で最高出力170馬力、最大トルクはわずか1,500回転から24.5kgmを発生する。これによって2,400cc並みの動力性能を得ている。そのうえ大排気量エンジン並みの性能を得ながら10・15モードでは14.0km/ℓという燃費を達成している。今や世界的中の自動車メーカーがハイブリッドカーやディーゼルエンジン等で省エネ、環境対策に躍起となっているがこれはVWなりの一つの回答であろう。このツイン過給というアイデア自体は決して新しくない。昔日産も初代マーチでスーパーチャージャーとターボを載せた。でもこれはラリーに参加するベース車でレースのためのもの。一般のユーザーが日常生活で使う車ではなかった。VWはごく普通の日常生活で使う車の技術として提案してきたのだ。
 第二の特徴は「DSG」というデュアルクラッチシステムのミッションだ。今までATの性能は日本が世界一と思っていたがこの「DSG」でVWに抜かれてしまった。これは簡単にいうとトルコンを使わないATである。6速マニュアルトランスミッションのクラッチ操作とギアシフトを電子制御化したもので2個のクラッチを持つ。1・3・5速・リバースと2・4・6速のギアをそれぞれ受け持つ2つのクラッチを一体化し、一方のクラッチが繋がってギアボックスにパワーが伝わっている間、もう一方はクラッチを切った状態でギアを繋いで次のシフトチェンジを待機。そしてシフトチェンジ時にわずか0.03秒と電光石火の速さでクラッチを繋ぎギアを切り換える。これも昔いすず車が搭載していた「NAVI5」というのと考えは似てるな。あれもコンピューターを使って電磁クラッチでマニュアルミッションを切り換えるタイプだったが当時はコンピューターの性能も低く精度が出ずいつの間にか消えてしまった。
 さて乗ってみた感想だが1,470kgという重さをまったく感じさせない動力性能である。普通にアクセルを軽く踏み込むだけでボディはグッと前に出る。さらに空いた道路でアクセルを思い切り踏み込むとエンジンは勇ましい音を立ててボディをグワっと前に押し出す。とても1,400ccとは思えない加速だ。そのうえどこまでがスーパーチャージャーの過給でどこからがターボの過給かまったくわからない。さらにDSGもトルコンATのような変速ショックがまったくないのでこの息継ぎの無い加速感は従来の車とは異質のものだ。この二つのメカニズムだけでもこの車の価値はある。現在このエンジンはゴルフとジェッタ、ゴルフのミニバンのトゥーランに搭載され、DSGはゴルフ、ジェッタ、パサートに搭載されている。
 操縦性とかハンドリング、乗り心地とかは特段説明する必要もなかろう。自動車雑誌で絶賛されている通りである。内装の質感もトヨタ以上?言えばわかりやすいか。機能装備・快適装備も何も言うこと無し。荷室空間も巨大な大きさ。安全装備ではサイドエアバッグ、カーテンエアバッグがフロント・リアとも標準装備というのはさすがだと思う。国産車はオプションですら無い車が多い。事故の時側面からの衝撃は結構致死率が高いのだ。
 最後は価格だがこのワゴン、車両本体価格296万円というのは内容を考えると安いと思う。別に買いなさいと勧めるつもりはないけど正直な感想である。ただスタイルはよく言えばオーソドックス、悪く言えば平凡。特にリアスタイルはまるっきりトヨタ車みたいでいやだ。ああ・・でもモデルチェンジでデザイン変わるからいいのか・・

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