My Usual Life @ Fukui City

季節のうつろいと毎日の生活

小冊子について

2010-02-04 | 日記・エッセイ・コラム

A5判の冊子が楽しい

冊子の印刷を主業務に仕事をしていて近頃思う事がある。

官公庁のお達し?で、書類のA判化が促進されるようになってから

もう何年が経過したのだろうか。

印刷業界としては、官公庁から発注される印刷物の規格に基づき

仕事を進めている関係上、A4判に仕上げるものがほとんどです

ところが、書店で物色していると、A5判の書籍が実に多い。

週刊誌などの雑誌は、A4判が多いが、B5判は少ない。

たまにB5判の書籍を手に取ると懐かしさを感じる。

以前、私個人としては、新書判が好みであったが、この頃眼の老眼化が

進むにつれて、9ポイントの活字を目で追いかけるのが辛くなってきた。

また、新書は表紙のデザインが出版社によって統一されてしまっており、

装丁を楽しむというよりは、文字に込められた文章を味わうものだ。

近頃のビジネス書をはじめとしたA5判の書籍は、装丁のデザインが楽しい。

私が学生時代に、新書と言えば、岩波新書しかなかったような思い出がある。

そして、岩波新書そのものに威厳があった。

近頃の新書は、芸能人でも出版できる。

芸能人の書いたものが悪いというわけでもないが、全般的に新書の質の低下が起きていることには違いがない。

A5判の書籍に使われている文字のサイズは、10ポイントで、老眼に優しい。

A4判は、ハンドバッグに入らないが、A5判は2冊ならバッグに入れて

持ち運びが容易だ。

著者も印刷屋も、自費出版や冊子を印刷製本をする場合、

書籍の内容もさることながら、表紙の装丁デザインを楽しむ余裕をもって

作りたいものです。

小冊子の印刷と製本は、http://plantec.web.fc2.com/   へ。