
三岐鉄道(北勢線)・ 西桑名駅。8時23分発阿下喜駅行列車。クモハ271。
2025年7月26日(土)。
JR東海の在来線と管内の中小私鉄用のお得な切符に、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」がある。主に土休日からの2日間使用限定。料金は8620円と高い。
対象の私鉄は、伊豆箱根鉄道(駿豆線)・三島~修善寺、岳南電車・吉原~岳南江尾、静岡鉄道・新静岡~新清水、天竜浜名湖鉄道・掛川~新所原、遠州鉄道・新浜松~西鹿島、豊橋鉄道・新豊橋~三河田原、駅前~赤岩口・運動公園前、愛知環状鉄道・岡崎~高蔵寺、JR東海交通事業(城北線)・枇杷島~勝川、名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)・名古屋~金城ふ頭、明知鉄道・恵那~明智、長良川鉄道・美濃太田~北濃、養老鉄道・揖斐~桑名、樽見鉄道・大垣~樽見、伊勢鉄道・河原田~津、三岐鉄道(北勢線)・西桑名~阿下喜(近鉄富田~西藤原は不可)、近江鉄道・米原~貴生川・近江八幡・多賀大社前。
2024年夏に横浜の兄が藤沢市のホスピスに居住しだしたので、見舞いをするためJR東海道線を利用することが多くなった。ついでなので、乗り鉄を意識して、2024年11月に高蔵寺駅から愛知環状鉄道に乗車するため、障害者割引適用の浜松駅まで乗車券を購入して乗車した。
その後2025年1月ごろに「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の存在を知り、16私鉄の完乗を狙うことにした。JR東海の在来線はほとんど乗っているので、16私鉄の利用がメインになる。大手私鉄の名鉄・近鉄は除外されている。同じく除外の三岐鉄道三岐線は、終点の西藤原駅で下車して藤原岳に登頂したことがある。
検討すると、私鉄のダイヤは本数が少なく、新幹線を利用しても2日間では回れない。最低5日間は必要だ。
運賃面で考えると、中小私鉄は運賃が高い。長良川鉄道の美濃太田・北濃は片道1720円・往復3640円、天竜浜名湖鉄道の新所原・掛川は片道1620円などである。ただ、障害者割引適用線も半数ほどある。ない場合は、各私鉄のワンデーフリー切符が安ければ利用することにした。
そこで、東方面は藤沢・東京方面へ行く途中で途中下車して利用することにした。これまで、伊豆箱根鉄道(駿豆線) ・静岡鉄道・天竜浜名湖鉄道は乗車済で、遠州鉄道・岳南電車は近日乗車予定である。近江鉄道は京都からの帰途に近江鉄道のワンデーフリー切符で乗車した。豊橋鉄道は終点田原駅まで乗車したことがあるが、別途の機会を待つ。近鉄系の四日市あすなろう鉄道内部線と八王子線も別途とする。あおなみ線は名古屋市内にあり、私の場合は無料なので何時でも乗車可能だ。
今回は、「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を利用して、7月26日(土)に、三岐鉄道(北勢線)・ 西桑名~阿下喜、養老鉄道・桑名~大垣~揖斐、樽見鉄道・大垣~樽見。7月27日(日)に長良川鉄道・美濃太田~北濃、明知鉄道・恵那~明智を乗車した。
7月26日(土)。JR名古屋743発→802JR桑名着・三岐鉄道(北勢線)西桑名823発→922阿下喜着・941発→1027西桑名着・養老鉄道桑名1045発→1153養老鉄道大垣着・1235発→1259揖斐着・1315発→1340養老鉄道大垣着・樽見鉄道大垣1511発→樽見1616着・1628発→1733樽見鉄道大垣着・JR大垣1755発→JR名古屋1828着。
なお、7月27日(日)はJR大曽根848‐917多治見921‐950美濃太田956‐1206北濃1240‐1455美濃太田1504‐1537多治見1558‐1623恵那1705‐1755明智1831‐1920恵那1950‐2043JR大曽根であった。
JR桑名駅東口連絡通路から見下ろす三岐鉄道(北勢線)西桑名駅(左端)と黄色の3両編成の列車。
2025年7月26日(土)。
JR名古屋駅7時43分発の「快速みえ」に乗車し、8時2分JR桑名駅に到着。東口連絡通路から見下ろすと、左下に三岐鉄道(北勢線)西桑名駅と黄色の3両編成の列車が見えた。東口へ出て南へ100mほど歩くと西桑名駅に着く。
三岐鉄道(北勢線)西桑名駅。
三岐鉄道北勢線は、三重県桑名市の西桑名駅から三重県いなべ市の阿下喜駅までを結ぶ762 mm軌間のナローゲージの鉄道路線である。路線距離20.4 km、軌間762 mm(ナローゲージ)、駅数13駅、複線区間なし(複数の駅に交換設備あり)、全線電化(直流750 V)、閉塞方式自動閉塞式。1914年、大山田(現在の西桑名)- 楚原間14.5 kmに軽便鉄道の北勢鉄道として開業した。1942年に三重交通へ統合。1965年北勢線は近鉄の路線になる。2003年4月1日に近鉄が三岐鉄道に北勢線鉄道事業を譲渡し、三岐鉄道による北勢線の運営が開始された。
西桑名駅。8時13分折り返し列車が到着。
車内。
西桑名駅8時23分発車。出発信号機はない。踏切警報機が点灯したのが唯一の変化だった。
JR関西線・近鉄線を上から跨いでいく。
8時25分。馬道駅で列車交換。
在良駅8時33分着。8時40分。列車交換のため対向列車を待つ。運転士に西桑名駅での出発の手順を尋ねると、出発信号はなく、関西線側の踏切警報等灯の点灯が出発合図となるという。
馬道駅・在良駅は発条転轍機だが、列車集中制御装置 (CTC) が設置され、東員駅の運転指令において全駅の信号制御および電気転轍機の制御が可能となっている。
七和駅。8時48分。列車交換。
穴太駅・東員駅間。
東員駅。8時54分着。
東員駅舎。
西桑名駅および北大社駅に分散していた現場運転・駅務部門を新設する東員駅に集約し、あわせて東員駅にCTCを整備し各駅の信号制御を東員駅から集中監視することとした。本工事は、2005年3月に終了した。
作業車。
大泉駅。9時着、9時4分発。列車交換。
楚原駅。9時8分。
蘇原駅・麻生田駅間。
麻生田駅。9時16分。
麻生田駅出発。右側の線路近くに撮り鉄が一人いた。
9時22分阿下喜駅到着。
阿下喜駅西の転車台。近くの工場用の貨車の転車台だったという。今は使用されていない。
阿下喜駅。
阿下喜駅西に鈴鹿山脈藤原岳を望む。