
2025年6月12日(木)。
世界遺産・白川郷の合掌集落を一望する展望台から9時10分のバスで戻り、バス発着所南東に隣接する重文・和田家住宅を見学した。外観は9時の開館前に見学しておいた。
和田家住宅主屋は、桁行12間、梁間7間の平面をもつ1重3階の大型の合掌造民家であり、両側妻面と背面に庇が付属する。
和田家は、江戸時代に庄屋や番所の役人を勤め、焔硝(えんしょう)の取引によって栄えた家で、住宅は白川村荻町伝統的建造物群保存地区内の北にあり、西面する主屋を中心に、前方右手に便所、後方左手に土蔵が建つ。
主屋、土蔵、便所は江戸時代末期の建築で、主屋は、合掌造民家として最大級の規模をもつ質の高い建築として貴重である。
仏間・仏壇。
仏間から客間・庭園。
客間から庭園。
屋敷の周囲には消雪用の石組溝や池を配し、主屋の北側に屈曲する石組溝と池からなる庭園を設け、その北側に石垣と防風林を備えるなど、屋敷構えを良好に保持していることも貴重で、白川郷を代表する民家としての価値が認められる。
なお、同家の「主屋」及び「土蔵」「便所」は、重要文化財に指定されている。
現在、1階の一部と2階が公開され、番所の役人を勤めながら、煙硝(火薬)や生糸の取り扱いを行っていた和田家代々で使用された遺物や民具が展示されている。
囲炉裏と鉄釜・炭火。
1階・中2階・2階の階段。
階段と囲炉裏上部。
2階と屋根裏。
2階から南方向。
2階から展望台のある北方向。
雪景色のポスター。
2017年に台湾半周の旅行をしたときにTVCMで雪の白川郷の幻想的な風景が盛んに放映されていた。9時30分過ぎに集落北側で見た20人ほどの団体は台湾人であろう。
合掌造りの民家は各地で見学しているので、和田家住宅のみ見学して白川郷の見学を終え、10時ごろに駐車場を出て、郡上市白鳥町の長瀧白山神社方面へ向かった。