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秋田県湯沢市 川原毛地獄 川原毛大湯滝 泥湯温泉奥山旅館

2023年09月05日 17時09分22秒 | 秋田県

川原毛地獄(かわらげじごく)。秋田県湯沢市高松番沢。

2023年6月1日(木)。

川原毛地獄方面へのアクセスは事前に旅行ガイドで下調べしていたが、北東・中央・南西三方向からアクセス道路があり、どれを取るか迷った。翌日にかけ、3路線を経験したが、中央の湯沢横手道路・須川ICから秋田県道51号湯沢栗駒公園線が予想外にしっかりしていた。湯沢市街地から小安峡温泉へ向かう国道から分岐してからの道路は冬季閉鎖されるような道路である。

院内銀山異人館からは西の国道108号を進み、秋の宮温泉郷手前から北へ入る道路が近いが、冬季道路閉鎖が長期間続くようだ。異人館の女性職員が地元の知合いに電話で確認すると、数日前に開通したと分かったので、14時ごろ院内異人館を出て川原毛地獄を目指し、国道108号を進むと、国道の右側に菅義偉の生家があるという集落が見えたが立ち寄らなかった。標識に従って川原毛地獄方面へ分岐する道路に入ると、数日前まで閉鎖されていたというにふさわしい山岳道路だった。途中パイプ管が見えたが地熱発電所からのものだった。14時45分ごろ川原毛地獄を過ぎるとP1駐車場があり、駐車した。数人の観光客に出会った。

ここの見学予定地は、川原毛地獄だけでなく、川原毛大湯滝と近くの泥湯温泉が目的地だった。

川原毛大湯滝は滝壺が温泉になっており、7月上旬から入浴可能という情報があり、入浴はできないとしても温泉なのか確かめたいと考えた。

泥湯温泉奥山旅館は「日本秘湯の会」所属の温泉旅館である。1990年代後半に登山を始めたころに知って、母親と秘湯の会の旅館に6軒ほど宿泊しスタンプも貯めていたが、母親が病気になって以来宿泊は止めて、日帰り入浴だけを楽しみにしている。昼前に象潟で、泥湯温泉をグーグルマップで確認したとき、17時までという情報があったので、電話して確かめると17時まで営業という返事があったので、そうかと思いこんだが、実は泥湯温泉の別の旅館だった。

事前に予定表に印刷しておいた情報では日帰り入浴の受付が13時30分までとなっていたので喜んだのだが。本命の奥山旅館のほうはやはり13時30分までだった。

川原毛地獄は、青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つといわれている。近くに川原毛大湯滝がある。標高は約800m。塩酸酸性の熱水噴出により、溶結凝灰岩の源岩が珪化し、灰白色の景色を呈している。

川原毛地獄は、三途川カルデラのほぼ中央部に存在する。この三途川カルデラは約600万年前の大規模火砕噴火で形成された。

川原毛地獄は、火山活動ののちに発生した水蒸気噴火が繰り返して形成された爆裂火口である。周辺では至る所で硫化水素を含む火山ガスの噴気が見られ、噴気孔周辺には硫黄結晶が析出している。1623年から1966年にかけて硫黄の採掘が行われていた歴史を持つ。ゆざわジオパークのジオサイトに認定されている。

現在でもカルデラ内は高松岳を中心に地熱温度が非常に高く、小安峡温泉や泥湯温泉などの温泉資源に恵まれるほか、地熱エネルギーを利用して地熱発電所が設置・稼働している。

川原毛地獄上部の遊歩道は立入禁止になっていた

川原毛大湯滝へ通じる遊歩道があるので、17時までには泥湯温泉に入れるだろうと思い、徒歩で向かうことにした。大湯滝P2駐車場まで700m。下り20分。上り30分。

15分ほど歩くと、堰堤の先にP2駐車場が見えた。そういえば、大湯滝専用の道路と駐車場があったなと思いだした。

P2駐車場には地元の作業用軽トラ3台がいて、近づく前に帰っていった。

P2駐車場手前から上流の沢と滝。

川原毛大湯滝手前の駐車場の案内板。ここから大湯滝まで500m。下り15分。上り20分。

川原毛大湯滝。

上流の湧出地から流れ下る比高20m程度の滝が温水となっており、滝壺を温泉として利用できる。豪快な野湯という点では、北海道のカムイワッカ湯の滝と並び称される。標高は700m。

湯尻沢の上流で湧出する約96度の源泉が沢水に混入しながら流れ下り、適度な温泉となって断崖を一気に落下するもので、2つの滝壺が天然の露天風呂となっている。この源泉は世界に3つしかない強酸性温泉で、飛沫を浴びると目がかすかにしみるような刺激がある。皮膚炎や外傷に効能を持つ。

川原毛大湯滝と滝壺。手を入れるとぬるい。温泉だが、まだ適温には達していなかった。

川原毛大湯滝の夏季簡易脱衣所。季節外なので整備されていない。

ここから、必死に上り坂を川原毛地獄の入口まで登ったが約1時間かかった。17時過ぎに着いたP1駐車場には私の車しかなかった。車で数分先の泥湯温泉奥山旅館に着き、何とかなると思って玄関のドアの貼り紙を見ると、日帰り入浴の受付は13時30分までと書いてあり、間違いを悟った。

仕方ないので翌日に入浴することにして、中の道の県道を進んで山を下ると、三途川渓谷に「川原毛大湯滝」行きの狭いアクセス道分岐が表示されていた。ガイド雑誌の感覚では山から分岐していると思ったが、かなり山麓地点から入り込むことになる。その夜は道の駅「十文字」で泊まった。天気予報は翌日雨模様だった。

翌朝起きると、小雨が降っていた。泥湯温泉奥山旅館の日帰り入浴は10時30分からなので、まず、横手市の重伝建・増田地区を見学し、稲庭町で稲庭うどんを食べてから、北東の国道398号線経由で泥湯温泉へ向かった。

泥湯温泉奥山旅館。湯沢市高松字泥湯沢。

宮城県と秋田県の県境に湧き、開湯1200年ともいわれる山懐の秘湯。昔、病に苦しむ乙女が透明な湯に入るのをためらっていたところ、天狗が現れ、米のとぎ汁のように白く濁してくれたという伝説が残っている。

玄関を開けて入ったら、日帰り入浴の受付は別の場所といわれた。

日帰り入浴の受付は左の仮小屋。日帰り入浴700円。

「天狗の湯」入口。

混浴の露天風呂。高低差をつけて配した2つの湯船があり、どちらも硫黄温泉の「天狗の湯」がかけ流しになっている。

男女別の大露天風呂。入口。

男女別の大露天風呂。秘湯の雰囲気が味わえる。

麓は単なる雨だったが、標高800mとなると雨・風は強く、川原毛地獄は視界がないと思われた。大湯滝までの道はかなり泥道になっていると思われ、昨日、無理して川原毛大湯滝まで見学して大成功だった。

秋田県湯沢市 院内銀山異人館 日本一の銀山・院内銀山



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