Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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イングヴェイのJはヨハンのジェイかも そのさん

2006年12月04日 23時57分26秒 | お・ん・が・く
密かに連載企画にしているイングヴェイネタです。
今回は一番気に入っているアルバムを紹介するなりです。

そのアルバムは実は「War to End All Wars」なんですよね。これはファンの間でも結構嫌いな人が多いアルバムみたいなんですが、僕はこれでイングヴェイのファンに返り咲いたっていうのもあって、本当に大好きなんですよね。

「Facing The Animal」アルバムが余り好きではなくて(今は好きだったりしますが)、それから少しずつイングヴェイから遠ざかってたんですよね。「Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E flat minor, Opus 1」のアルバムは楽しめたんですけど。

続く「Alchemy」アルバムが、マーク・ボールズがボーカルに復帰、更にRising Force名義も復活っていうお祭り的な感じやったんですが、当時の僕はどうも「Alchemy」アルバムにはついていけずに(これまた今は大好きだったりします)、疎遠が更に加速されました。

で、「War to End All Wars」アルバムも買うだけ買ってっていう状況で、封も開けずに置いたままだったんですよね。それが発売してから三ヶ月程度経った頃、偶々ボーカルのマーク・ボールズのアルバムを視聴して気に入りまして(「Ring Of Fire」)、そやそやまだイングヴェイのアルバム聞いてないわって思って聞いてみるとあら不思議。再度イングヴェイに嵌りました。

それとこの時に丁度ディアブロ2に嵌ってまして、また「War to End All Wars」の曲調がその世界観をだぶらせてくれたっていうのも、深く嵌っていく要因でした。

と、昔話はここまでとしまして、「War to End All Wars」アルバムを嫌いになる理由っていうのもわかります。原因としては、音が悪い、ボーカルがきっちりと録られていない、曲数が多くて良い曲と悪い曲の差が激しい、そんなところでしょうか。

音に関してですが、これはイングヴェイもインタビュー等でライブ感を狙ったという主旨の発言をしていますが、個人的にはそのライブ感というか荒々しさが出ていて、結構気に入っています。

ライブ感ではなく音が悪いって感じてしまう理由として、ドラムがきっちりと録音されていないのとドラムのリズム感がおかしいっていうものがあるのではないかと思います。素人がリズム感なんて言っちゃうとおいおいって感じですが、どうもドラムがバタバタし過ぎていて、テンポを台無し寸前にしちゃっているように思えます。

もう一つ音が悪いと感じてしまう理由として、ボーカルの録音レベルの低さとボーカルラインの曖昧さがあると思います。折角のマーク・ボールズの熱唱がちょっと空回りな感じです。

ボーカルラインというかボーカルメロディにしても、マーク・ボールズが一応こういう感じでいいのかなっていうガイド的に歌ったものを、イングヴェイがそれでええわって感じでOKしちゃったのかな~と。まぁ、マーク・ボールズやからそのレベルでも超一流な訳ですが、もう少し時間を与えて録れば更に凄いボーカルやったんとちゃうかったかなぁと思うと、ごっつ残念ではあります。

この時期のマーク・ボールズのインタビューや、同時期に録られた彼のソロアルバム、そしてこのツアーの来日公演とかを参考にして上記のことを考えたんですが、結構当たっているんではないかなぁと思います。この時期のマーク・ボールズって絶好調だったと思うし。

曲に関しては、なんでこんなに曲数がいんねんって感じで、後になるほど曲の質が悪くなっているように思えます。10曲もあれば十分と思うねんけどね。

ギター、特にソロに関してはもうエグイです。素晴らしい。格好良い。としか言葉が浮かびません。

ギタープレイはよく交通事故前、交通事故後って区別されます。確かに違います。交通事故前は綺麗なラインです。交通事故後はラインに関しては綺麗ではないことも多々あります。でも、情熱的なギターは交通事故後の方が圧倒していると思います。手癖満載かもしれないけど。

ギターサウンドもライブ感が功を奏したのか、情熱的な感じで、こじんまりと綺麗に纏まっているよりかはいいんじゃないのかなぁと。

特に「Bad Reputation」のソロは、心が踊らされるような錯覚(つか幻聴かな)に陥ってしまいます。

「The Wizard」のソロは気品すら感じられつつ、歌うようなラインが目白押しです。

「Miracle of Life」のソロは、テーマを繰り返しつつ、甘美な世界へと導いてくれます。ラストのベースソロ(イングヴェイ演奏)も素晴らしい出来映えです。

「War to End All Wars」アルバムは、あのイングヴェイも音の悪さは認めているようで、リミックスの計画もあるとかなんとか。個人的にはドラムを来日公演で叩いていた人にやってもらって(あの人は本当に上手かった)、マーク・ボールズのボーカルも一部録り直して貰えたらなぁと思います。

そう言えば、「War to End All Wars」を発売した後のツアーでは、マーク・ボールズにボーカルを依頼するもギャラが高過ぎて払えないということで(この真偽は不明)、新しいボーカルにヨルン・ランデを起用するも、イングヴェイの奥方と喧嘩して(警察沙汰にもなったし)、あえなくクビに。何回かはジェフ・スコット・ソートに歌って貰うが、結局はマーク・ボールズ復帰という、激動のツアーでした。

ヨルン・ランデのクビついでにドラマーも変わりましたね。

最後に収録曲を。でも各国で若干曲目が違いますので、イングヴェイのオフィシャルサイトからパクってきたのを貼付けておきます。


Yngwie J. Malmsteen's Rising Force
War to End All Wars

1. Prophet of Doom
2. Crucify
3. Bad Reputation
4. Catch 22
5. Masquerade
6. Molto Arpeggiosa
7. Miracle of Life
8. The Wizard
9. Preludium
10. Wild One
11. Tarot
12. InstruMENTAL Institution
13. War to End All Wars
(日本版は後2曲追加)