<中小企業のシンプルな製品「フォトラ」>
◆製品の「きれいさ」とは?(その3)
85:【デザイン相談室】第85発
こんにちは!
中小企業のデザインコンサルタントの木全(キマタ)です。
中小企業の方々に向けて工業デザインのエッセンスについて、毎週更新してお知らせしています。
中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください。
designsoudan★goo.jp(★を@に)
木全のデザイン実績
木全のデザインセミナー実績
墨田区「無料商工業アドバイザー派遣」 ※墨田区に事業所のある方限定。
昨年から平日ほぼ毎日一言ずつ、ツイッターでつぶやく事にしました。
よろしければ、フォローしてやってください。
http://twitter.com/#!/kimatan0313
■よくある中小企業からのデザイン依頼の内容
中小企業さんとお付き合いをさせていただいて、よく言われるのが、次のような言葉です。
「うちの製品、もうちょっとかっこよくしてください。」
「もっとかわいくしてください。」
「もう少し美しい形にしたいんです。」
「きれいな製品にできませんか。」
これらのご依頼にお答えするのはなかなか難しいです。(笑)
「かっこいい」「かわいい」「美しい」「きれい」
曖昧模糊としていて、人によって感じ方がまったく違う言葉で、こんな便利な言葉はないのですが、これを具体的な形にするのはとても難しい。
6月から「きれいさ」とは?(その1)、「きれいさ」とは?(その2)というお話をしています。
今回も製品の「きれいさ」と「美しさ」について考えてみます。(念のため、このあとの議論は、あくまで製品に関するものです、とおことわりして)
■シンプルデザインはきれい
これまでの議論で、「きれい」は、外面的な清潔さ・鮮やかさの意味が強く、商品外観に係わる仕事である工業デザインにとって、「きれい」が、商品に求められている外観形状の基準だと話してきました。
そして、その評価軸は「基本形と装飾の二項対立」であり、「秩序・単純・整然・軽快・規則性・明るい・普遍性」に近いほうが「きれい」になると考えられます。
モダンデザイン、いわゆるシンプルデザインの造形は、丸三角四角などの単純な基本形を、シンメトリーなどの一定の秩序に基づいた、整然とした規則的な組合せで構成され、軽快で明るい表情を持っています。
そのようなシンプルデザインは、民族や時間の壁を越えた普遍性を獲得しています。
それはまるで、部屋を「きれい」にする掃除と同じです。
掃除も、一定の秩序に基づいて整然と規則的に部屋を整理整頓して、部屋を軽快で明るい印象にして、だれが見ても(普遍的に)「きれい」に見えるようにすることです。
シンプルデザインは「きれい」そのものです。
シンプルデザインであれば、誰もが「きれい」だと感じることができます。
商品の外観形状は「シンプルできれい」であればよいのです。
(ただし、これは中小製造業の場合です。大企業の場合はまた別の考え方が必要になります。詳しくは拙書「売れるデザインの発想法」をお読みください。)
(この項、終わり。)
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第4版)好評発売中
「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中
新書「中小企業のデザイン戦略 」(PHPビジネス新書) 好評発売中
新書「売れるデザインの発想法」(ソフトバンククリエイティブ新書)好評発売中
新書「マインドマップ デザイン思考の仕事術」(PHP新書)好評発売中
◆製品の「きれいさ」とは?(その3)
85:【デザイン相談室】第85発
こんにちは!
中小企業のデザインコンサルタントの木全(キマタ)です。
中小企業の方々に向けて工業デザインのエッセンスについて、毎週更新してお知らせしています。
中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください。
designsoudan★goo.jp(★を@に)
木全のデザイン実績
木全のデザインセミナー実績
墨田区「無料商工業アドバイザー派遣」 ※墨田区に事業所のある方限定。
昨年から平日ほぼ毎日一言ずつ、ツイッターでつぶやく事にしました。
よろしければ、フォローしてやってください。
http://twitter.com/#!/kimatan0313
■よくある中小企業からのデザイン依頼の内容
中小企業さんとお付き合いをさせていただいて、よく言われるのが、次のような言葉です。
「うちの製品、もうちょっとかっこよくしてください。」
「もっとかわいくしてください。」
「もう少し美しい形にしたいんです。」
「きれいな製品にできませんか。」
これらのご依頼にお答えするのはなかなか難しいです。(笑)
「かっこいい」「かわいい」「美しい」「きれい」
曖昧模糊としていて、人によって感じ方がまったく違う言葉で、こんな便利な言葉はないのですが、これを具体的な形にするのはとても難しい。
6月から「きれいさ」とは?(その1)、「きれいさ」とは?(その2)というお話をしています。
今回も製品の「きれいさ」と「美しさ」について考えてみます。(念のため、このあとの議論は、あくまで製品に関するものです、とおことわりして)
■シンプルデザインはきれい
これまでの議論で、「きれい」は、外面的な清潔さ・鮮やかさの意味が強く、商品外観に係わる仕事である工業デザインにとって、「きれい」が、商品に求められている外観形状の基準だと話してきました。
そして、その評価軸は「基本形と装飾の二項対立」であり、「秩序・単純・整然・軽快・規則性・明るい・普遍性」に近いほうが「きれい」になると考えられます。
モダンデザイン、いわゆるシンプルデザインの造形は、丸三角四角などの単純な基本形を、シンメトリーなどの一定の秩序に基づいた、整然とした規則的な組合せで構成され、軽快で明るい表情を持っています。
そのようなシンプルデザインは、民族や時間の壁を越えた普遍性を獲得しています。
それはまるで、部屋を「きれい」にする掃除と同じです。
掃除も、一定の秩序に基づいて整然と規則的に部屋を整理整頓して、部屋を軽快で明るい印象にして、だれが見ても(普遍的に)「きれい」に見えるようにすることです。
シンプルデザインは「きれい」そのものです。
シンプルデザインであれば、誰もが「きれい」だと感じることができます。
商品の外観形状は「シンプルできれい」であればよいのです。
(ただし、これは中小製造業の場合です。大企業の場合はまた別の考え方が必要になります。詳しくは拙書「売れるデザインの発想法」をお読みください。)
(この項、終わり。)
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第4版)好評発売中
「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中
新書「中小企業のデザイン戦略 」(PHPビジネス新書) 好評発売中
新書「売れるデザインの発想法」(ソフトバンククリエイティブ新書)好評発売中
新書「マインドマップ デザイン思考の仕事術」(PHP新書)好評発売中