木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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「ダサい」はわかる

2012年04月24日 | デザイン相談室
<ある中国の工場受付>


◆「ダサい」はわかる
81:【デザイン相談室】第81発


 こんにちは!
 中小企業のデザインコンサルタントの木全(キマタ)です。
 中小企業の方々に向けて工業デザインのエッセンスについて、毎週更新してお知らせしています。

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「ダサい」はわかる

 他人はデザインの良し悪しを平気で口にするが、振り返って考えると、「どうも自分は直感的にデザインの良し悪しがわからないみたいだ」と感じている方が多いようです。

 しかし、実をいうと、商品デザインの「色・形」に関して日本人のデザインセンスは世界最高水準です。

 身の回りを見回してみてください。

 自宅ならテレビなど家電製品や家具・洗面台・システムキッチン・ユニットバス。外に出れば自動車・バイク・電車、会社にはコンピュータ・電話・事務机・コピー、工場にはさまざまな生産設備、病院には医療機器など。

 我々は工業製品に囲まれて暮らしており、それらの製品はほぼすべてデザインされています。そして、わが国の商品デザインのレベルは世界最高水準です。

 そのような優れたデザインに毎日触れている我々のデザインセンスも世界最高レベルです。気がつかないうちにセンスが磨かれています。

 日本人なら誰でも、海外、特に開発途上国に出掛けたとき、自然の美しさに眼を奪われつつも、現地の商品のデザインを見て「洗練されていない」「ダサい」と感じた経験があるはずです。

 それに比べ日本では、どんな商品でも、よほどのことがない限り、最低限のデザインレベルを保っていますし、しっかりしたメーカーの商品であれば、世界最高水準のデザインが施されています。

 だから海外に行って異口同音に「ダサい」と言い切ることができるのです。

 この日本という環境に住んでいる我々は、さまざまな商品デザインを通して、知らないうちに商品デザインの美しさを学んでいるのです。ただ、その学習があまりにも日常的なことであるため、学んでいるという感覚がないだけなのです。

 「デザインの良し悪しが直感的にわからない鈍感な人間」など日本に住んでいる人には一人もいません。

 今この瞬間から、他の人と同じようにデザインの良し悪しを直感的に評価してください。

 「ダサい」ものは誰が見ても「ダサい」、「良いデザイン」は誰が見ても「良い」のです。





 来週は黄金週間なのでお休みします。


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