木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください!!

対応付け

2010年02月02日 | 人間工学と認知科学(コツツボ)
<ガスレンジの対応付け>


◆対応付け
299:【人間工学と認知科学】第99発


 こんにちは!
 デザインコンサルタントの木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

 木全の自己紹介

 ★デザインセミナー講師も承ります。「講演.com」


 ★横浜市「無料デザイン相談」 ※横浜市に事業所のある方限定。

 ★墨田区「無料商工業アドバイザー派遣」 ※墨田区に事業所のある方限定。


対応付け

 「対応付け」とは、「操作前に見ただけで、商品の機能と操作方法の対応関係が直感的に理解できること」です。

 たとえば、ハンドルを時計回りに回すと右に曲がるという自動車のハンドルと動作の対応付けは、よい対応付けだといえます。

 対応付けの例としてよく挙げられるのが、四つ口ガスレンジのバーナーとツマミの対応です。

 上の右側の図を見て、どのツマミがどのバーナーに対応しているかわかるでしょうか?

 手がかりがなければ、間違う可能性はかなり高いと思います。

 これを改善するために、ツマミとバーナーにそれぞれ記号や説明をつけるという方法もあります。

 しかし、それはあまりいい解決策ではありません。なにより直感的ではありませんし、毎日料理をする人でさえ、間違えてしまう可能性があります。より使いやすくするためには直感的にわかる対応付けが必要になってきます。

 ツマミとバーナーの対応付けにはいくつかパターンがありますが、基本はツマミを対応するバーナーの近くに置くか、ツマミとバーナーのレイアウトを同じにすることです。上の左側の図のようにレイアウトすることで、直感的に対応付けが理解でき、間違えることはありません。対応付けを改善するだけで、商品はずっと使いやすくなります。

 ツマミのレイアウトにほんの少し配慮するだけで、商品の使いやすさは格段に向上します。

 ガスレンジだけでなく、照明と集合スイッチの関係など、このような例は日常生活の中にあふれています。



 ★デザインセミナー講師も承ります。「講演.com」

 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第4版)好評発売中

 「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中

 ★新書「中小企業のデザイン戦略 」(PHPビジネス新書) 好評発売中

 ★新書「売れるデザインの発想法」(ソフトバンク新書)新発売


 ■ビートップ・ツー  工業デザイナーの転職アドバイザー

 ■グローバルテクノロジーデザイン  クリエーター・エンジニアの転職アドバイザー

 ■MATSUKATU dot com  元工業デザイナー松岡克政さんのマインドマップ基礎講座




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。