木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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フィードバック

2010年02月16日 | 人間工学と認知科学(コツツボ)
<エアコンリモコンのフィードバック>


◆フィードバック
300:【人間工学と認知科学】第100発


 こんにちは!
 デザインコンサルタントの木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

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フィードバック

 「フィードバック」とは、「人に不安を感じさせないために、商品を操作した際に、瞬時にその操作に対する何らかの結果や反応(フィードバック)をさせること」です。

 パソコンのキーを押せば、液晶画面に文字が表示されることや、自動車のアクセルを踏めば加速することもフィードバックですが、それ以前のキーのクリック感やアクセルを踏んだ瞬間のエンジン音の変化などまで含めて「フィードバック」だと考えます。

 パソコンのキーを押しても、キーのクリック感がなかったり、電話の受話器を上げても「ツー」という音がしなければ、故障していると思ってしまいます。

 行為は小さな単位に細分化でき、その一つ一つにフィードバックがないと人は不安になります。

 ユーザーは商品からのフィードバックを得ることではじめて、自分の意図が商品に伝わったことを確認できるのです。

 ユーザーが誤操作なく、安心して商品を使えるようにするには、商品からの適切なフィードバックが大切です。

 現在では技術やコンピュータ化が進み、クリック感のないキーや、アクセルを踏んでも、エンジン音の変化がわからない電気自動車を作ることは簡単です。

 しかし、そのような商品はユーザーを不安にします。設計者は適切なフィードバックを考慮しなければなりません。

 上の図のようなエアコンリモコンのフィードバックの場合、エアコン内部の動きはまったくわかりませんが、ボタンを押すと、液晶表示で温度や風向きが変わったことがわかります。

 ユーザーの意図がエアコンに伝わったことが確認でき、ユーザーは安心します。



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