スポーツライター・オオツカヒデキ@laugh&rough

オオツカヒデキは栃木SCを応援しています。
『VS.』寄稿。
『栃木SCマッチデイプログラム』担当。

イングランド対決の見所はここだ!!と思う・・・~CL準決勝~

2005-04-27 19:14:14 | サッカー
ACミランがPSVにアウェーで2ー0の勝利を収めた。これによりACミランは、よほどのことがない限り敗退することはなくなった。決勝が開催されるイスタンブールへのチケットの半券を手にしたと言っても過言ではないだろう。さて、そのACミランの対戦相手となるのは野心家ジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシーか、或いは古豪リバプール復活となるのか。運命の第一戦は本日、行われる。そこで決戦の見所を挙げたい。ランパードとジェラードのイングランド代表対決に注目が集まりがちだが、ここではマケレレとビスチャンにスポットをあてたい。

ビスチャンの出場の可能性はシャビ・アロンソが戦線に復帰したために微妙な所ではある。が、中盤を締めるにはビスチャンを起用した方が良いかもしれない。準々決勝、対ユベントスとのアンフィールドでの一戦ではジェラードを後方から支え、中盤の危険なスペースを次々と消していた。ルイス・ガルシア、ヒッピアのスーバーゴールの影に隠れがちだが、ビスチャンの献身的なプレーなしには2-0の勝利は有り得なかった。バロシュ、シセのエース格のコンディションが整わないのならば、ジェラードをセントラルMFの位置から一列上げ、シャビ・アロンソとビスチャンをDFラインの前に据える手もある。鋭利なカウンターを武器としているチェルシーの起点であるマケレレ、ランパードを潰すためにも、これが効果的かもしれない。

*オススメ!!フォーメーション*
       
       バロシュ
       (シセ)
リーセ   ジェラード   ルイス・ガルシア

  シャビ・アロンソ  ビスチャン

トラオレ  ヒッピア  キャラガー  フィナン

       ドゥデク


今シーズン対リバプール戦では3戦負けなしと、抜群の対戦成績を残しているチェルシー。異なるチームでのCL2連覇を目論むモウリーニョ。彼の野望を実現するため、チームに不可欠な存在なのがクロード・マケレレだ。センターラインを越える回数はごく僅か。ゴール前に顔を出すことは、それ以上に少ない。攻撃参加は皆無に等しいと言っても間違いはないだろう。しかし、中盤の底から一撃必殺のカウンターアタックを繰り出すパスを供給すると共に、カウンターを仕掛ける前段階、相手の攻撃の芽を摘み取る役割をするのがマケレレの主な仕事である。マケレレの無私の精神なくしてチェルシーの攻撃は機能しない。ドログバ、グジョンセン、ジョー・コール、ダフ等の多彩な攻撃陣を操るマケレレを如何に自由にプレーさせないか。そこがリバプールの勝敗の鍵となってくるのではないだろうか。逆にチェルシーにとってマケレレが自由自在にパスを散らすシーンが目立った時、それは自軍に流れが傾いている証拠であり、電光石火のカウンターが飛び出す可能性が高くなっていることを示す。

リーグ戦ではパッとしないリバプールが欧州の大舞台で、分が悪いチェルシーと伍する戦いをすることが出来るのか。決戦は間もなくだ。


*オススメ!!フォーメーション*

       ドログバ

ロッベン グジョンセン ジョー・コール
(ダフ)           (ケジュマン)

   マケレレ   ランパード

ギャラス  テリー P・フェレイラ R・カルバーリョ

        チェヒ

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