スポーツライター・オオツカヒデキ@laugh&rough

オオツカヒデキは栃木SCを応援しています。
『VS.』寄稿。
『栃木SCマッチデイプログラム』担当。

2連敗

2008-03-15 21:39:00 | サッカー
横浜F・マリノスとの開幕戦で早くも土がついた浦和レッズ。名古屋グランパスをホーム、埼玉スタジアムで迎撃し、波に乗りたいところ。

序盤からイニシアチブを握ったのは名古屋だった。先頃、代表復帰を果たした玉田がフォアチェック。コレクティブでチーム全体の守備意識が高く、若い4バックは不用意にラインを下げることをせず、エジミウソンと高原の2トップに仕事をさせない。奪ったボールから前線のヨンセン目掛けてクロスを供給する。自分達のやりたいサッカーをピッチで表現した名古屋は、14分にマギヌンの左クロスをヨンセンが頭で合わせて先手を取る。阿部勇樹も競ってはいたがヨンセンのパワーに屈してしまう。守備網を破られることなく、立て続けにサイドから攻め入った名古屋が前半を制する。浦和は噛み合わせが悪くゴールに迫れなかった。

著しく精彩を欠いた高原を引っ込めて永井を投入。ビルドアップのボールからフィニッシュに持っていかれるもシュートは正面と命拾いする浦和は、名古屋の鋭い攻守の切り替えに戸惑いを隠せなかったものの、鈴木のポスト直撃のミドルシュートが飛び出したあたりから好機を連続して作り出す。相馬、平川の両ワイドがゴールへ襲い掛かる。しかし、名古屋DFも体を張ったことで決めきれない。攻勢に回ったことで気が緩んだのか、自陣ゴール前でGK都築のクイックリスタートを小川に掻っ攫われ、ループシュートをゴールに収められ傷口を広げてしまう。新戦力・梅崎を送り出すも流れは変わらずに0-2で2連敗を喫した。名古屋が掲げるエキサイティングなサッカーに翻弄され続けた。

必勝を期して臨んだホームゲームを落としてしまったことは、闘莉王を怪我で欠いたとはいえ痛恨。連敗をストップするためには結束力を高めなければならないだろう。オジェック監督の手腕が試される。

アジアを制覇したジーコ体制時に披露した切れ味を取り戻していた。玉田は。守備への意識が高まり、ドリブル突破にラストパスと引き出しも多くなっていた。監督が“ミスター”(まだ、しっくりこない。“ピクシー”のイメージが強過ぎる)ストイコビッチに代わったことが好影響を与えているようだ。バーレーン戦に向けた代表には大久保が追加招集されたようだが、中東遠征で是非とも目にしたい選手のひとりである。

J1第2節 浦和レッズ0-2名古屋グランパス @埼玉スタジアム2002

<浦和>GK都築、DF阿部勇樹、堀之内、坪井、MF鈴木(→梅崎)、細貝、相馬、平川、山田、FWエジミウソン、高原(→永井)

<名古屋>GK楢崎、DF阿部翔平、吉田、竹内、青山(→三木)、MF中村、吉村、小川、マギヌン(→杉本)、FWヨンセン、玉田(→山口)


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