野人とゴジラ

”ジョニデ”といっても名優のジョニー・デップ(最も輝いているでしょうハリウッドでは)ではなく、レッドソックスの一員として呪縛「バンビーの呪い」を解いたジョニー・デイモンが仇敵ヤンキースに加わった(契約金は松井秀喜とほぼ同じ)。

数々のスタープレイヤーが閃光を放ってきた場所であるヤンキースのセンター。デイモンにそこが務まるのか？という懸念よりも、長髪にうっそうした口髭を剃った姿の方に注目が集まってしまうから面白い。

だが、しっかりと野球選手としての力量は兼ね備えている。ヤンキースふぁんは一昨年のプレイオフで苦杯を舐めさせられたことを、まだ忘れていないだろう。デイモンの先頭打者ホームランがヤンキースのワールドシリーズへの道をとざした。また、俊足を生かした守備は間違いなく合格点。弱肩が不安材料に挙がっているようだが、衰えが隠せなかったバーニーよりも総合点では優るだけに問題はないだろう。

ジェントルマンのなかにidiot(愚か者)が飛び込む。これだけでも極東の島国の人間には痛快で仕方がない。松井、デイモン、シェフィールドが形成する外野陣は様々な点で見応えがあるのではないだろうか。

でも、ボストンふぁんとしはマニーも離脱しそうなだけに複雑。戦力ガタ落ちじゃないですか。濃厚過ぎる選手が次々に去っていくのは寂しい、寂しい。