中年男のレースにかける夢

仕事を持つ傍ら、45歳にしてレースにかける夢を追う姿と体験をブログに記す。

第3戦 富士の報告!

2007年05月07日 | Weblog

   大変遅くなりましたが、先日のS-GT富士第3戦の報告をいたします。

  今回は、我がチームで支援しているSpecial Olympicsのアスリートを含めたご家族 を予選・決勝・ピットウォークに招待をしての参戦でありました。
   その前に、車名がどうしてSpecial Olympicsなのかと言う事を説明しておかなければなりません。それは、今年の1月にS-GTに参戦が決まった際、チームのあり方や方向性をいろいろな方々に相談したところ、『同じやるならSpecial Olympicsを支援して参戦すればどうか?』と私の所属する小倉中央ロータリークラブの会員である九州日本信販代表取締役 金田道明氏よりアドバイスを頂きました。そして、具体的にどの様な形でそれを行うかを次の様に決めました。

 1.Special Olympicsの事を日本全国の一人でも多くの方々に認知・支援して頂く為の広報活動を行う。
  ・車名に“Special Olympics”を使用する。 
  ・車輌に“Special Olympics”のロゴを使用する。
  ・レーシングGoodsにも“Special Olympics”のロゴを使用する。
 2.Special Olympicsのアスリートとその家族の方々をレースに招待し、彼等に『僕たちもがんばるぞ!』という気持ちになって貰えるように、間近かでS-GTを体感して頂き、我々のルーキーチームが一生懸命やっている姿も同時に見て貰う。
 3.招待に掛かる費用は、スポンサー活動により捻出する。収支に関しては、ガラス張りの収支を行い開示し、余剰金については全額をSpecial Olympicsに寄付をする。
   また、如何なる場合でもこの資金をレース参戦費用やその他の費用に充当させない。
  といった内容で参戦するようになった為に、車名が“Special Olympics”となった訳です。
実際は、3.のスポンサー活動は今回第3戦の富士までは行っておらず、今回はチーム側決済という形になったのですが、この事を金田氏に報告すると、氏のお叱りを受けました。それは、「私自身がスポンサー活動をする(人の財布からお金を出させる事)のが苦手です。」と言ったら、氏は『それは、大きな大間違いです。“Special Olympics”に関してのスポンサー活動は、お金を出してくれる人もそうでない人もターゲットになっているのですよ。人にお金を出して下さいというお願いには“どうして”という説明をしなければならないでしょ?それによって“Special Olympics”の認知度が上がるという広報活動として行わなければならないのですよ。貴方の苦手とか言う意識で行わなかったのであれば、これを始めた意味も半減ですよ。残念です。』と言われ、落ち込んでしまいました。もっと思慮深くなければいけないと反省しました。

 そして、“Special Olympics”の招待は、開幕戦の鈴鹿には間に合わず、第2戦の岡山は欠場した為、この第3戦の富士は是が非でもという思いで準備を進めていったので、障害なく招待日を迎える事が出来ました。

  今回は、アスリート4名とその家族3家族、計10名を招待し、S-GTの予選・決勝を観戦、ピットウォークへの参加等経験して頂き、5月3・4日の2日間をお過ごし頂きました。
  そして、Special Olympicsのアスリート本人はもとより、ご家族の方も十分満足された表情で富士スピードウェイを後にされました。それ故に、決勝ではリタイアをしてしまった事が心残りでならなかったのですが、レース後、数日するとSpecial Olympicsのアスリートの方々から、数通の御礼の手紙が私の手元に届けられたとき、その心残りは一瞬にして消え去りました。下に手紙の1部を載せてありますが、それを読んで、この活動を行う事で少しでも多くのSpecial Olympicsの方々のサポートになるのであれば、一生懸命続けて行こうと再度決意いたしました。

 次戦はセパンと考えておりましたが、車輌の修復が日程的に不可能なので欠場する事となりました。
車輌修復のめどがつき次第、出場レースの報告をさせて頂きます。


 ※お断りとお願い!

 S-GT第3戦で#32号車と接触し、レースを赤旗中断させてしまいました。人それぞれ見方や批評は、千差万別で異なるのは当然出すが、その原因をつくったのは私である事は、私を含め万人が同じ見解である事は、紛れもない事実です。楽しみに観戦していらしたファンの方々をはじめ、500・300のチーム、ドライバー、メカニックその他多くの関係者の方々には計り知れないご迷惑をお掛けいたしました。
  どの様にお詫びしても許されようのない事であるに違いありませんが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

  また、この機に振り返って見て、私自身の運転技術・考え・そして人格においてもまだまだ研鑽が必要であり、みなさま方よりもっと多くのご支援をいただける様になるには、まだまだ精進が必要であると反省いたしました。
精一杯努力して参りますので、そのためのお時間を頂けるようお願いいたします。

                                   宮本 隆士