居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

野ばら

2009年07月28日 | 
著者 林 真理子

「宝塚」と「歌舞伎」が好きなら嵌るよ!と、友達が薦めてくれた一冊


宝塚歌劇団の娘役として活躍している 千花 は

砂糖菓子のような雰囲気でオジ様の崇拝者を魅了してしまう。

そんな彼女も研四(入団4年目)になり配役により

トップ娘役として君臨できるのか否か先が見えてくる時期。


小学校からの同級生で親友の 萌とは

お嬢様学校として知られるカトリック系の女子高時代に意気投合。

その萌は日本人なら知らぬ人のいない

建設会社創始者一族を母方の親族に持つ血筋。

フリーライターとして活躍しつつ

離婚後、自立した母の恋愛にも理解がある。


千花は将来を嘱望される梨園の御曹司と、

萌は父ほども年の離れた評論家と

それぞれの恋の行方に一喜一憂する日々。

「私達は不幸にならない気がする」

そんな根拠のない自信も若さの危うさか...。



庶民からすると

生活基盤も仕事場も全てが浮世離れしているように感じるが

実際にこの世界に属する人達は

このような日常を過ごしているのかと

まるでミーハー気分で一気に読み終えた。

特に宝塚内部の事は「すみれコード」と呼ばれる

暗黙の了解もなんのその...

ここまで書いて良いんですか?とは思いながらも

さもありなんと納得してしまう。


歌舞伎と宝塚 薄い秘密のベールに包まれた世界を

堪能できる。


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コメント (4)
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