居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

永遠の仔

2009年05月24日 | 
著者 天童荒太


今さらながらの感はあるが遅まきながら読んでみた。

10年前には手が出ないと言うか出せなかった。


どうしても読んでおかなくてはいけない気がして

手にしたが、胸の奥が焼きついて焦げ臭さすら感じる。


主人公は児童精神科病棟で出会った三人

優希(ルフィン)と笙一郎(モウル)と梁平(ジラフ)


それぞれのあだ名は動物園と呼ばれる病棟で

身体的、性格的な特徴から子供達が使っていたもの。

幼児期、人には言えない虐待を受けた過去を持ち

いつしか心を許し合う三人はある決断をする。

その約束を胸に秘め長いブランクを経て再会を果たした時には

看護師と弁護士と刑事として向き合うのだった...


一言で虐待と言っても実に多種多様に子供達は

追いつめられている。

虐待がトラウマになると言う意味がどういう事を示すのか

この本を読めば痛いほど分かる



鋼のような鎧を纏い本心を押し隠すように
 
トラウマを背負ってもがきながら生きて行く子供達を

温かい愛情と温かい涙で包みたい。



コメント (8)
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