AYUKO Soul Quest. "スピってるがフィジってる"

元気になってくれ。
自分にときめいてくれ。
そして愛を見つけてくれ。

「私はプリンセスになりたかったのだ」3 完結編

2018年11月18日 | 女性であること、のあれこれ
さて、例の先生による「黒禁止令」で、私は変わったのか?変わらなかったのか?
そして、それは「女性性」とどう関係があるのか?

つづき

遠い記憶ではあるのだけれど、
とにかく私は黒を身につけるのを従順にやめたのだ。
ボトムスに黒が多かったけれど、まずは手持ちのブルージーンズであったり、
「黒じゃなきゃいいんだろ!」みたいな感じで「黒じゃない色」を選んでいった。

「まずは外側から固めろ」攻略は、想像以上の効果があった。
色のパワー(エネルギー)を侮ってはいけないのだ。
多分、生まれて初めて、ベージュや(それこそ)薄いピンク、薄い黄緑や水色なんかの
「柔らかい色」を身につけた。
(ここでは、まだ、長いフレアスカートに手を出す勇気はなかったけど)

すると、(マジで)、その柔らかく優しい色は、
私のガチガチであった心を溶かしていったのだ。
そういう色を着るだけで!
あゆちゃんの心、大変身!


今まで感じたこともなかった「柔らかさ」が私の中で生まれてきたのである。
そして、その柔らかさはなんて優しく甘く心地よいものなのだろう。
これこそが、私が小さい時に求めていたものではないだろうか。
この感覚こそが、私が長年封じ込めていた女性性なのではないか。

「柔らかさ、優しさ、可愛らしさ」は、「弱くて、幼稚なもの」ではないのだ。
女性性というのは「受容」というエネルギーの質であり、
それは男性性の「外に向かう力強さ」と同じくらい大切なものなのだ。

もちろん「黒は着ない」作戦だけでなく、
その後、先生の元でありとあらゆる「自分と女性性を見つめる苦行」があったわけだが、
おかげで私の中ではようやく、この美しい女性のエネルギーが循環するようになり、
「小さい亜由子」の悲しみが癒され、彼女の願いが叶えられ、
過去と現在が繋がった、仲直りした、
やっと「ひとつ」になった、

やっと女性としてのスタートを切った、そんな感じだった。

今でも私は「プリンセスになりたかった私」を大事にしている。
「プリンセスは永遠です!」とかって本気で思う。
なぜなら、「小さい亜由子」はいつでもこれからも私の中にいて、
大人の私とは切ってもきれない仲なのだから。

30年も抑圧したからこそ、私にはその「抑圧の苦しみ」、
と同時に「女性性を大切にしたときの喜びと素晴らしさ」も知っている。
私はそんなことをもしかして伝えていきたいのかな、と
歌手として、また教える者として最近思っているのである。

おーしーまいっ!(読んでくださってありがとうございました!)



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