DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

うどん屋 小相木店@新前橋

2016年11月16日 | そばうどん
さて、最後にもう一軒。

前橋と新前橋の南側を結ぶ幹線道路に面した古い集合住宅の一階の端。なかなかにノス趣のあるうどん屋へ。



実はこの帰り道、前橋駅の手前で同じような造りの、うどん屋ってお店も見かけたんですよ。そちらはもうやってない風でしたが、これってチェーン店だったのかしら?
てかうどん屋って屋号でいいですかね?(笑)



一歩踏み入れると、昭和の面影が色濃い設えのカウンターと小上がり。オレンジ色のペンダントがキッチュで可愛くもあったり。そして一見しておおしまやと同様の準路麺スタイルであるコトを理解した。よし、もう迷わないぞw

他客の躊躇なき、もり!とかザルね!に混じって、もりで!と声かけました。



そうそう、このカウンターの天ぷらはセルフですね。トングがこちら側にあります。
その裏では次々にやってくるお客に負けじとどんどんうどんを茹でてます。



さてトンと置かれた「うどん皿に」天ぷらをのせましょう。とトングをつかんで近づくと、あ!日暮里の街角チックなこの匂いは?!



これゲソ?とお店のお母さんに訊くと
えーと、そうそう、ゲソねそれ!と。

うほほー源流の地でゲソ天いいいいい
しかも70円とか信じられん!



そして白眉なのがこのうどん。
かなり加水率が高いもっちもちタイプ。それをざぶざぶ冷水で締めたなんともいえないつるりんとしたコシ。

で、これ。かなりな乱切りだ。

なので細く薄く伸びた部分があるワケだが、どうやら通常の乱切りより、意識的にそゆ部分が多いようなのである。

つまり箸で摘んで啜ると、うどんとひもかわとひやむぎが一緒に飛び込んできたみたいな感覚に陥ってしまう。

ピロロンとモチモチとチュルンとニューンが口の中で毎回もれなく同時開催されるのである。

あーなんだこれはーしあわせすぎるー(漏)




ラーメンに揚げ麺を載せたタイのカオソーイ。うどんとそばを一緒に食べる立ち食い今庄@高岡のちゃんぽん。
それらだけではなかった。
多種の麺を同時に食べる。異なる食感を同時に愉しむ。という確信犯な「不揃いの快楽」が、実はここにも存在していた。

そして、早い安いうまいという実直さの裏に忍ばせた、夢中にさせる術を持つ不揃いという洗練。
やはりこの地の大衆うどんの深度を大いに感じさせられたのであった。









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