泰西古典絵画紀行

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ニュルンベルク紀行(3)~カイザーブルク(前)改訂

2011-01-16 08:53:37 | 旅行記

霙の寒空の下をカイザーブルク(皇帝の城)へ急ぐ


城壁(11)の外から                   前庭(7)に入って                    アーチ型の門(4)をくぐると中庭の向こうに入り口がある



 入り口受付の上の階が"Kemenate"と呼ばれる西の暖房設備のある部屋(3:英語訳のBowerは夫人の部屋の意)で,ここは皇帝一家が暮らしたところ.1999年からドイツ国立博物館の分館としてカイザーブルク博物館となっており,城の歴史とその防衛について,装飾の断片や武具・火器・馬具などを主体に展示されている.今回の観光はここから.


博物館ではVestner門の稜堡(14)にあった天文関係の展示もあり,天球儀でしばしば登場しているドッペルマイヤー(写真右下)が紹介され,中左のArmillary sphere(アーミラリ=渾天儀)や中右の天文時計などの展示があった.天文時計は当時の科学の粋で1677年にGeorg Christoph Eimmart(写真左上 測量精度で名を馳せた)が設計とエナメル(七宝)製作をしている.


洋の東西を問わず,城ではお約束の武具の展示


窓のステンドグラスは1610/20年頃の製作 左の二枚は「(ブランデンブルクの)Georg Tratzと随行する4人の息子たち」



博物館を出て深井戸小屋(8:中央)の横を通ってズィンヴェル塔(9)へ向かう    入り口の内部は暗い   木造りの螺旋階段の上を見上げると


385mの塔上からの眺望 北~東のパノラマ



同 南~西(途中はつながっていません)


塔の展望階,入れるのはここ(丸く膨らんだところ)まで        螺旋階段を見下ろす                     お疲れさま!

 午後1時20分.これから戻って,お城の内部の見学ツアーです.