霙の寒空の下をカイザーブルク(皇帝の城)へ急ぐ
城壁(11)の外から 前庭(7)に入って アーチ型の門(4)をくぐると中庭の向こうに入り口がある
入り口受付の上の階が"Kemenate"と呼ばれる西の暖房設備のある部屋(3:英語訳のBowerは夫人の部屋の意)で,ここは皇帝一家が暮らしたところ.1999年からドイツ国立博物館の分館としてカイザーブルク博物館となっており,城の歴史とその防衛について,装飾の断片や武具・火器・馬具などを主体に展示されている.今回の観光はここから.
博物館ではVestner門の稜堡(14)にあった天文関係の展示もあり,天球儀でしばしば登場しているドッペルマイヤー(写真右下)が紹介され,中左のArmillary sphere(アーミラリ=渾天儀)や中右の天文時計などの展示があった.天文時計は当時の科学の粋で1677年にGeorg Christoph Eimmart(写真左上 測量精度で名を馳せた)が設計とエナメル(七宝)製作をしている.
洋の東西を問わず,城ではお約束の武具の展示
窓のステンドグラスは1610/20年頃の製作 左の二枚は「(ブランデンブルクの)Georg Tratzと随行する4人の息子たち」
博物館を出て深井戸小屋(8:中央)の横を通ってズィンヴェル塔(9)へ向かう 入り口の内部は暗い 木造りの螺旋階段の上を見上げると
385mの塔上からの眺望 北~東のパノラマ
同 南~西(途中はつながっていません)
塔の展望階,入れるのはここ(丸く膨らんだところ)まで 螺旋階段を見下ろす お疲れさま!
午後1時20分.これから戻って,お城の内部の見学ツアーです.