「「さよならだけが人生だ」土俵を去る者、残る者 大相撲」:イザ!

2012-06-13 13:23:16 | 日記
【スポーツ群像】
ある時、それまで同じ相撲部屋にいた人が去っていく。
「さよならだけが人生だ」と言わんばかりに。
稽古場で泥まみれになってぶつかり合い、厳しく叱咤され、一つ屋根の下、寝食を共にしてきた。
そんな家族同然の兄弟弟子や師匠との別れ。
去る者を見送り、残って戦い続ける力士の群像-。
(宝田将志)
■若き弟弟子の引退
夏場所番付発表から3日後の4月26日。
元小結垣添と元幕内剣武が同時に引退会見を行った。
ひざや腰などの故障もあり「自分の相撲を取れなくなった」と垣添。
剣武は幾度も患ってきた網膜剥離を再発させた。
ともに日体大相撲部から武蔵川部屋(現藤島部屋)の門を叩いて12年。
33歳での決断だった。
「まさか先に辞めるとは思わなかった」
そう言うのは部屋の兄弟子、雅山だ。
初土俵は2人より3年早い10年名古屋。
元大関は7月に35回目の誕生日を迎える。
2人の流した汗は間近で見てきた。
切磋琢磨してきた後輩の引退。
こんな時なのかもしれない。
過ぎ去った歳月、そして自分の年齢を意識させられてしまうのは。
「これを悲しんで自分の集中力を切らしても仕方ない。
集中することだけ考えて調整してきた」。
そして「気力だけなんでね」とも。
場所前は古傷の肘や膝の不調もあって十分な稽古ができなかったという。


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