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Mr.マトリョーシカの脱走

マトリョーシカ(Матрёшка)式世界からの大脱走。脱兎のごとく。

M-1 2007

2007-12-26 15:16:49 | 芸能


クリスマスを終えて、クリスマスと元旦の間の中途半端な期間をお過ごしの皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。

今日のテーマはクリスマス以前の話でして。

そう、M-1。


書くの遅くなりましたが、今年のM-1めちゃくちゃ面白かった。

今回初めてM-1をリアルタイムで見たんだけど、やっぱり生だと芸人たちの緊張感がビシバシ伝わってきて、感動した。

今回のファイナリストのキングコング、トータルテンボス、サンドウィッチマンはレベル高かった。


やっぱり漫才には「テンポ」重要。

このファイナリストたちを見てそう思った。


特にM-1の4分っていう短い時間で笑わすには計算されつくしたテンポが必須。

そういう意味ではダイアンと笑い飯の計算力不足がファイナリストに劣っていたのは明らか。

ダイアンは舞台袖に下がる間が非常に無駄だったし、笑い飯はロボットの動きをいちいち最初からやり直すので、「またその動きか」って思わせてしまう。

ポイズンガールバンドはまっちゃんの言ったように、4分仕様のネタではなかった。


その点、ファイナリストはさすがテンポが良くて、見ていて気持ち良い。

決勝は、残るべき人たちが残った。




特にキングコングには感動した。

僕は彼らに限らず売れてる芸人たちをテレビで見て、「この人たちのやりたい事って何だったんだろう」って思うことがある。

芸人っていうのは大抵が漫才やコントなどの芸が評価されて注目されるようになって、「売れっ子」になる。

でも皮肉な事に、「売れっ子」になればなるほど本来の芸を行う場が少なくなっていく。


バラエティ番組のゲストとして引っ張りだこになり、そこで気の利いたコメントを数多く残せたものは芸能界の第一線に定着することが出来る。

逆に芸は面白くても、気の利いたコメントをバラエティで残せなければ、テレビから消えていくことになる。

そう、芸能界というのは決して芸の良し悪しが評価される場ではないからだ。


そんな状況で、果たして芸人っていうのはどこに目標を置いているのだろう。

自分たちが「芸」のプロたる芸人であることにどれだけ重きを置けてるんだろう、と。

バラエティでてることで本来何をやりたいのか見失っている芸人が多いんじゃないのと思うわけ。


そんな中、既に売れに売れていてバラエティ引っ張りダコのキングコングが出場したことには好感を持ち、そのアツさに感動した。

西野の「やっぱ漫才師ですもんね」って言葉、僕は完全に西野を見直した。

彼らの目をみると本気モードだってのが伝わってくる。

あんなに一生懸命な西野は初めて見た。

たとえ売れまくってても初心を忘れず漫才に命懸けてる彼らはすごくかっこいい。

彼らは軸がぶれてない。


ネタも、キングコングってこんなに面白かったんだ、って気付かせてくれるものだった。

特に一本目の「洋服屋さん」のネタは神がかっていた。

「ズ・ボ・ン!」ってトコと「1円ごとにスタンプ一つ押します」ってトコは殺人的。

あと、梶原の動きのセンスは岡村に劣らないと思った。

ネタの終わりの「おおきに!」も思いがこもってる感じがして良かった。



トータルテンボスもすごかった。

たまに出るうざいツッコミが好き。


敗因はトータルテンボスよりサンドウィッチマンのネタの方が面白かったから。

ただそれに尽きると思う。


彼ら自体の完成度はとても高かった。




優勝のサンドウィッチマン。

僕は初見だった。

でも「目のトコロに材木」ってとこでこいつらヤバイと思って背筋伸ばして見入った。


「ちょっとなに言ってんのかわかんないです」っていう名言の破壊力は異常。

本気でお腹痛かった。


飄々としたボケにパンチの効いたツッコミの組み合わせは見てて爽快。

あのボケと突っ込みの間の取り方は冴え過ぎ。


テンポ、ネタの双方で他のコンビを圧倒してた。




あと、テンポでファイナリストに続いていたのはハリセンボンだろうか。

実力あるな、って見てて感じたけど、一方でネタのレベルがファイナリストには劣っていた。


ハリセンボンもキングコングと同じく売れっ子組で、このM-1に挑戦したのは高感度アップにつながった。

こんなにテレビ出まくってる中で練習していくのはすごく大変なことだろうと思う。




で、話はまた戻るけど、笑い飯。

見ていて可哀想になってしまった。


彼らはほんとは面白いのに、まずトップバッターっていう順番をはずした。

トップバッターは不利っていうのを今回確信。


それに加えて、今までの彼らとは違う新しいスタイルを取り入れて不発という、非常に残念な結果だった。


彼らはああいう芸風だからバラエティ番組への需要も少ない。

今後彼らはどうなっていくのか。

何だか迷走の段階に入ったような気がしなくもない。



その他雑感。


やっぱ漫才ってかっこいい。

小道具抜きの真剣勝負。

僕はマス研では漫才まがいのことを数回やったわけだけど、一度ちゃんとした漫才ってものを本気でやっておくべきだったと後悔している。

正直、あの場は貴重だった。



あと、今回M-1を最初から最後まで見て、生放送の力を感じた。

音楽番組でもMステは僕にとって別格だし、やっぱり身の回りの物事のリアリティが希薄になってきてる時代だからこそ、生放送やライブの持つ威力には時としてハッとさせられる。

なんだか世の中データありきになってきているのが僕はすごく嫌だから、僕はテレビにはデータを超えた意味や価値を持つコンテンツを求めたい。

単なるコンテンツならネットやワンセグで十分なんだから。

40数インチのあのでっかい画面でこそ見るべきものを、もっともっとたくさん放送してくれると嬉しいな。