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Mr.マトリョーシカの脱走

マトリョーシカ(Матрёшка)式世界からの大脱走。脱兎のごとく。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

2009-07-23 23:29:10 | Weblog
ということで、エヴァ破をやっと観に行けました(「豊洲のシネコン」で観ましたが、東のエデンすげーイイ、って思ってる僕としては必然でした)。

いちお、まだ公開中なのでエチケットとして、


ネタバレ注意!


とでも書いておきます。

今は長い文章書く体力無いので細切れに書くよ。

以下感想。



「365歩のマーチ」「翼をください」などの歌謡曲が暴力的なシーンにおいて多用されていた(「時計じかけのオレンジ」的手法)。
うーん。倒錯感が良い具合に出るので、この手法自体は好きなんだけど、今回はちょっとやり過ぎ。
こういうのはたまにやるから良いのであって、こんなに多用してしまったらテンプレ化しちゃうので面白くない。



新キャラ、マリ。
キャラ設定がフリクリのハル子っぽいと思った。
「cut」に載ってるマリの方がかわいかった。
アスカの良いトコ取りという印象。
特になんとも思わない。



シンジもレイもアスカもみんな大人になった。
シンジは必要以上にウジウジしないし、
レイはシンジのこと想って料理頑張っちゃう。
アスカは、うーん、どうだったか思い出せない。

ゲンドウは丸くなった。
旧作のゲンドウなら食事の誘いにオーケーなんかしなかったはず。



あまり「謎」が無い。

これはもしかしたらエヴァ序の感想でも書いたかもしれないけれど、新劇場版では旧作で投げかけられてた重要な二つの謎ってものが問題になってないよね。

・何のためにエヴァに乗るの?(自分の内面の謎)
・使徒って何者?(世界の謎)

新劇場版ではシンジは「エヴァに乗りたくない」っていう意思表明をすることこそあれ、自分が乗らなきゃダメだって思ったら割と屈託無くエヴァに乗って使徒と戦う。
これってとても現代的な性格だと思う。
エグザイル的アッパーな時代に合った人物設定じゃないのかな。
健全と言えば健全。



物語として、破のクオリティは高くはない。
観ててすごく楽しかったし感動もしたけど、冷静に振り返ると物語が面白かったわけではない。
一つ一つのイベントは大いに楽しかったけど、イベントとイベントとの間を結ぶプロットは雑で、飛び飛びな感じ。
まず、アスカが物語に対して何も作用してないのはすぐ気付いた。
とりあえずエヴァ的な要素を散りばめました、っていう印象。



娯楽としてとてもクオリティが高い。
僕自身感動したし、周りの観客も総じて満足そうだった。

それと、上に物語としてのクオリティ云々って書いたけど、概して映画の2作目って3作目以降と比べてもストーリー重視のを作るの難しいらしいね。
おそらく次作の「Q」では、「序」がそうであったように、ストーリー重視になるんではないだろうか。

「Q」以降の物語においてちゃぶ台ドッカーンな急展開はあるのか。
それとも今までの割と健全な雰囲気のまま物語として美しく終息していくのか(旧作がメチャクチャだっただけに)。

俺は後者な気がしてる。



あ、あと、エヴァってもう国民的なアニメになったから、「エヴァ大好き」ってかわいこちゃんが言ったとしても、何のカミングアウトにもならないんだよね。
それはそれで寂しい。

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