YAMAHA RX-S600

2022-08-29 23:31:55 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんばんは。

YAMAHAのAVレシーバーです。

AVアンプとは呼ばないようです。

CDやチューナーこそありませんが、DACが付いていてネットワーク機能もあり、プレーヤーを繋げるなどすれば、即再生可の機能を以て、単なるAVアンプ以上の存在であることの証左としたのでしょう。

 

尤も、AVアンプの下位カテゴリーであること、即ちゼネラルオーディオとの境界にある製品との位置づけという意味もありそうです。

ピュアAUでもなく、ピュア?AVでもなく、ある種の簡易統合機であることの意味合いです。

 

で、インテグレートアンプを忌み嫌う自分が、なぜ一種の統合機であるこの機器を導入したかというと、音楽は聴きたいが、ピュアオーディオから離れたかったからです。

 

全体にピュアオーディオを追及するのに疲れました。

これは貧乏人が入る世界ではありません。

 

資金が無い中であれこれ算段するのに疲れました。

決断して一気に気に入ったものを買えば良いのですが、それでも使ううちに失敗が見えてくるのがこの世界の常識でして、立ち上がるのに不可能なほどの投資には至れません。

 

そうすると中途半端な性能のものばかりを手に入れることになり、いつまで経っても不満が募る精神衛生上この上もなく宜しくない状態が続きます。

これの状況に疲れました。

少し離れていたいと思うようになりました。

 

以前、AV関連には余り関心がなく、この手の音質には頓着しないと書きました。

そこで、AVアンプを買えば、そこから出る音には妥協できるのではないかと考えたのです。

 

RX-S600を選んだのは、このYAMAHAのRX-Sシリーズが薄型軽量であることが主な理由です。

そして、Sシリーズは602まであるが、初号機600との差は音質面ではなく、機能面での差と判断した上で、安くなったS600の中古が見つかったからこれにしたということです。

 

マランツにも薄型アンプがありますが、もうマランツの音はお腹一杯で結構です、という感じ。

PM6005,7005、8005、PM13S2を買って、いずれも短期間で手放しました。

まぁ良かったと思えるのは、6005ぐらいです。だからマランツはもう選ばないつもりです。

 

RX-S600はAVアンプです。そしてYAMAHA独自のDSPが入っています。

どちらかというと、音の響きの良いアンプを好みますから、このDSPに気に入ったプログラムがあると良いなと思いました。

以前持っていたソニーのサラウンドプロセッサではどのプログラムも不自然さが感じられて満足できませんでした。

 

S600はサブスピーカーであるSatrun S6に繋ぎます。

4Ω、能率87dbのDALI Piano AGILEでは上手く鳴りません。

6Ω、90dbのSatrun S6で何とか鳴らせるかなというところです。

 

さて、音質についてです。

YAMAHAの音響機器は、強調されたところがなくどれも自然だと言います。

これは場合によっては、特段の特徴もなく鳴りもそれなりということになりかねません。

 

聴いてみました。

残念乍らDSPのどのプログラムもピンと来るものがありません。

スピーカーは2本しからありませんから、バーチャルサラウンドとなります。

 

ホール音響はどれも不自然な感じです。

やはり複数のスピーカーを設置して音を出さなければ駄目なようです。

 

music主体の動作として”ステレオ”があります。

このプログラムでも力無くただ鳴るばかりです。

 

どのプログラムを使っても、落ち着いて聴いていられるような気に入りの音までは行きません。

嫌な音は出ませんが、好みの音とは違います。

 

でも何だか少し神経質な感じさえします。音が細いせいかな。

いずれにせよ、これでは受け入れるのが難しい。

 

音量を上げて行けばそれなりに音の張りが出てきますが、これではATOLLのPR300と同じ状況です。

音の芯を出すため、DACにDigital linkⅢを使いますが、それほどの効果も感じられません。

 

ダイレクトモードにしても良し悪しは判別出来ませんでした。

このアンプは高速道路を使ってまでして遠方まで取りに行った経緯を持っています。

 

勿論、通販でも買えましたが、現物を見たかったのと、直ぐにでも手に入れたかったからそこまでしたのです。

そこまでしたのですが、失敗しました。

これなら、プライマーとSatrunS6との組み合わせの方がしっくりきます。

 

これでもうAVアンプはいいかなと思います。

DSPによる音の響き、音響の効果は受け入れられるものではありませんでした。

少なくとも現在の環境ではその効果を得ることは出来ません。

 

良質なピュアオーディオ、アンプによる端正な音の響きの方が合っているようです。

 

それと、アンプの2台持ちはやはり心理的な負担感があります。

どちらを聴いたら良いのか、常に判断を求められますし、その都度のセットアップも面倒です。

片方を使っていない時の浪費感;つまり稼働率が低くなることへの妙な違和感が常に付きまといます。

 

あるオーディオの組み合わせでは出ない音がある。

組み合わせ、機器による音楽ジャンルの得手不得手というものがあり、色々なジャンルの音楽を聴くときは、複数のセットを持ち、切り替えがながら聴くのを良しとし、ずっと複数台数持ちを続けてきました。

 

これはもう止めます。

メインとサブ持ちは今後はしません。

 

メインが駄目という判断をしたら、一斉入れ替えにします。

これで駄目ならさらに一斉入れ替えです。

 

アンプにプライマーを一年以上使っていますが、常にどこかに不満を持っており、別機種との入れ替えのチャンスを伺っています。

と言いながらも、プライマーの良いところも知っており、手放すことへの躊躇感もあるという相反する心理状態です。

 

ですから、アンプについては当座、プライマーで行くことになるでしょう。

 

スピーカーはどうでしょうか。

DALIのPianoは色々な面で気に入っており、手放すつもりはありません。

 

ですが、SatrunS6も理由があって手放したくないなと考えています。

だからスピーカーは暫く2台持ちとなるでしょう。

 

DACはどうでしょうか。

3台持ちです。整理が必要と考えています。

 

まず放出の可能性があるのは、IFiのNEO iDSDです。

ZEN ONEも手放す可能性はありますが、iDSDほどではありません。

 

PS AUDIOのDigital link iiiも無傷ではないでしょう。

思ったよりも、評判の音の響きは得られませんでした。

後継機のnu wave DSD当たりが安く手に入れば入れ替えることもありそうです。

 

話は戻します。

YAMAHAの機器は初めての購入で、ピアノをやっている手前、ピアノ製造メーカーであるYAMAHAの製品を一つは持っていたいという気持ちもありますが、上記のような状況もありまして、やはり手放すことになるでしょう。

 

YAMAHAのS600は、やはりYAMAHAの比較的小さめのトールボーイとブックシェルフを組み合わせ、サブウーハーを追加した上で使うのが本筋のようです。

本来のAVアンプとしての使い方です。

この使いかたなら不満は出ないでしょう。

 

ところが、ピュアオーディオ機器としての使い方では、もう一つの感じでした。

少なくとも家の機器との組み合わせでは、力を発揮出来ませんでした。

 

状態は良いですから、次のオーナーとなる方に大事に使われることを願うばかりです。

 

 

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