「生協だれでも9条ネットワーク」

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【参加報告】1/16「ノーベル平和賞受賞団体 ICAN事務局長 来日特別講演会」(寄稿)

2018-01-25 23:59:08 | 参加報告

<管理人より>
 1/16に開催された「ノーベル平和賞受賞団体 ICAN事務局長 来日特別講演会」の参加報告を、東京カズちゃんさんからご寄稿いただきました。以下にご紹介いたします。
【参加報告】1/16「ノーベル平和賞受賞団体 ICAN事務局長 来日特別講演会 核兵器は本当になくせるの?ICANに聞いてみよう!」
 1/16(日)の夜は標記の講演会に参加した。会場は国立オリンピック記念青少年総合センターだった。
 開始1時間前に会場に着いたので何と一般受付の1番❗そして、200名の定員の中に高校生のグループがいたのが特にうれしかった❤
 ベアトリス・フィン事務局長の詳しい訴えの内容は別途ヒバクシャ国際署名のキャンペンリーダー林田光弘さんのFBアップをご覧いただきたい(会場に林田さんも来ていた!)。※下に掲載したので乞参照。
 フィンさんの話はノーベル平和賞の受賞演説の時もそうだったが、聞いていて勇気付けられ元気をもらえた☺
 第1部はフィンさんの講演、そして、第2部は(撮影等一切禁止の中で)いま話題の芸能人Mさんが登場してフィンさんと討論とQ&Aした。
 以下にいくつか印象に残った点を記す。
●広島と長崎の悲劇を経験した日本の政府には核禁条約などでリードしてもらいたい。その核禁条約に動かない日本政府の首相についてはそのボス=主人公は国民なのだからボスの声を聞かない場合は別のリーダーを選ぶことになる。大多数の国民がダメなリーダーを追い出してきたのは歴史上の出来事でもある。
●私はICANの希望を話したい。ICANは10年前に始まって、専門家などの行動を待った。が、動かなかった。もう私たちは待ち続けることは止めた。自分たちのテーブルを自分たちの手で作った。今夜の参加者もこのテーブルについてほしい。人々の力で核の悪夢に勝つことができる。だからICANに力をほしい。私たちのウェブサイト、Facebook、Twitterを訪れてほしい。日本政府が動くようにICANと一緒にやってほしい。そして楽しく前向きにやっていきたい。
●核保有国に対する状況は喫煙者が吸っている部屋のそれに似ている。喫煙者自ら部屋の外へ出ていくことはなく、非喫煙者が要請しなければ出ていかない。こうして禁煙は実現してきた。(Mさんが「うちの職場では実権のある先輩の喫煙者がいて、逆に自分が出ていかないといけない」と言うと)その場合は外へみんなが出ていって盛り上がる楽しいことをやっていれば先輩も気になって出てくる。核保有国も大勢の市民が楽しく核廃止の運動をすれば(核を持つことが恥ずべき象徴との認識を仕向ければ)核保有国が羨む状態にして動かすことができるはずだ。

【ベアトリス・フィン事務局長のスピーチの要旨】
林田光弘さんの1/15付facebook記事からいただいた)
 SGIの河合さんより、長崎を訪問したICANフィン事務局長のメッセージを備忘録としてまとめた要点メモをいただきました。これからの私たち日本人の役割を考える上でも大変示唆に富んだメッセージ、ぜひ沢山の方にみていただきたいので共有します。(拡散の許可をいただいているとのこと)
-----以下、河合さんの連絡より引用------
 広島から、河合です。長崎における一連の行事でのベアトリスのメッセージを、ざっとまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
1.被爆者の役割
広島、長崎の被爆者の声無くして、核兵器禁止条約は採択されることはなかった。
2.被爆地の体現する価値と東京の政策の矛盾
広島・長崎が体現する価値と東京が推進する政策は矛盾している。広島・長崎は、核兵器が使用されれば一体どのような結果が引き起こされるのかについて、自らの体験をもって語ってきた。東京の推し進める政策は、核の傘に依存するというものである。両者は両立しない。
3.拡大核抑止(核の傘)の意味
核の傘というと、何か防御的に安全のための傘が差し出されているような印象を与えるが、それは正しくない。核抑止とは、核をもって壊滅的な打撃を与え、相手を消し去るというものだ。広島・長崎を経験し、その結末を世界の誰よりも知っているはずのた日本人は、北朝鮮に対して核兵器を使用するつもりなのか。この問いを政治家一人ひとりに具体的に問いかけるべきだ。
4.日本は民主主義国家
日本は民主主義国家である。政府は国民の声を聞く立場にある。行政は決定者ではない。だから国民の声が重要である。国民が考え、声を上げることが大切である。政治家にその声を聞かせるべきである。政治家は、国民の声を無視することはできない。その声が強ければ、政治家はその声に従うことが自らの利益(interest)になると考える。国家も同様である。
5.青年の役割
声を上げるという点で、青年の役割は重要である。青年が声を上げることのインパクトは、計り知れない。
6.3つの秘密兵器
特に青年には、3つの秘密兵器がある。第1に希望である。希望は恐怖に対する解毒剤である。第2にエネルギーである。それは新たな発送と革新の源泉となる。第3にソーシャルメディアである。それにより我々は、地球的な規模で繋がることができる。この3つのコンビネーションにより、変革を起こすことができる。
7.連帯
困難な課題にとりくむときは、同じように考え、同じように行動したいという人々で自分の周りを取り囲む(surround)ことだ。人と繋がり連帯することにより、前進することができる。

※冒頭と下の写真はいずれも東京カズちゃんさん撮影。


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