douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

妄想全開

2005-01-19 | 雑記
森茉莉「甘い蜜の部屋」絶賛読書中と書き続け一週間ほど経過。
ようやく第二部読了。でもまだ半分。次の土日でキメたいところ。
これ、漫画や映画だったらどんなだろう、と考えるのがマイブーム。

漫画だとまず中村明日美子の絵が思い浮かぶ。
この濃密で官能的な空気をうまく描くような気がする。
サディズムをストイックに抑え込んだアレキサンドォルなんて
「コペルニクスの呼吸」のサーカス団長をちょっと彷佛させる。
(あくまでヴィジュアル的に)
モイラの茫とした感じもある。
ただ必要以上に官能的になる可能性あり。
萩尾望都の昔の絵も良いなあ。「ポーの一族」のエドガーのように
悪魔の叡智が少年の無垢さで覆われた感じ。
木原敏江の絵でも見てみたいけど、この人の描く女性は現実的すぎる。
モイラが男性なら「摩利と新吾」の翳にちょっと似るかもしれない。

映画は難しい。
この濃密で官能的な空気。さらにガーリーなセンスも必要。
前半はクリアできてもガーリーがね。
でもどうしても必要だと思う、ガーリーさ。乙女心と言い換えても可。
この究極に難しいと思われるモイラができる女優がいるかな。
少し奥菜恵のイメージがあるのだけれど。
林作はなんかもう田村正和で脳内変換されているんですけど。
孝夫時代の仁左衛門も良いかも。
ピータアとドゥミトゥリィはロシア人という難しい縛りがある。
文章からはスラブよりラテンの血を感じるのだけど。
人種的なものを抜きにするとピータアはオダギリジョーあたりかな。
ドゥミトゥリィはまだ本性を見せてないと思われる為、保留。
守安もまだキャラを掴めていない為、保留。
柴田もしくは御包にぴったりの女優の顔が思い浮かぶが、名前思い出せず。

最後まで読んだら、もう一度考えようっと。
こんな事考えて一人で楽しくなっている。暗い。


(1月22日読了の為、追記。)
最後まで読むとモイラがますます魔性を見せた為、奥菜恵ではない気が。
広田レオナが頭に浮かんだ。(今は年齢がちょっとアレだけど)
守安は堺雅人が浮かぶ。「新選組!」の山南さんしか知らないが。
ドゥミトゥリイは最後までわからなかった。
というか、最後までキャラクタが把握できなかった。
全編通して出ている割にはキャラが弱くないか。