NHKの番組「芸能花舞台」で「本朝廿四考 狐火」をやっていたので、録画していた。
ようやく見る。
歌舞伎の舞台で「本朝廿四考」を観た事がある気がするのだけれど、さっぱり思い出せない。
確か三之助(市川新之助(今の海老蔵)、尾上菊之助、尾上辰之助(今は松緑、のはず))で
やっていたと思うんだけどなあ。濡衣が玉三郎だった、と思うんだけどなあ。
もう7、8年前の事でほとんど忘れている自分にがっかり。
ちゃんと記録しておかないとだめだ。もったいない。
「狐火」は「本朝廿四考」の中の一部で、夫を救う為に八重垣姫が
氷が張って船も通れぬ湖を渡っていく場面。
ちなみに「本朝廿四考」の八重垣姫は、
「金閣寺」の雪姫、「鎌倉三代記」の時姫とともに三姫と呼ばれ女形の難役とされている。
八重垣姫を市川笑三郎。
藤間紫のオリジナルの振り付け、演出で踊る。
舞台を映したものではなく、スタジオに設えたセットで踊るという趣向。
そのせいで、水面に狐の顔が浮かび上がったり、
蒼い狐火がゆらゆらしていたり、
兜が宙に浮かび上がったり、
八重垣姫の着物が(本当に早替わりじゃなくて)一瞬で赤から白に変わったりして、
それはちょっとどうか、と首をかしげたくなるようなところもあった。
美しい笑三郎の演じる八重垣姫が愛する夫を救おうと
狐に憑かれてまで薄氷の湖を渡っていく様には心打たれる。
雪の降る中、狐火に導かれ、舞い狂う八重垣姫。
「おまえは純愛なんてわからないだろ」と本日ばかにされた私だけど、
この一途で健気なお姫様が純愛でなくてなんであろう。
愛しい人の為になら、蛇にも狐にもなる女の情念。
「おまえは歪んでたり陰がないとだめだろ」って
あ、確かにちょっとそうかも。
ようやく見る。
歌舞伎の舞台で「本朝廿四考」を観た事がある気がするのだけれど、さっぱり思い出せない。
確か三之助(市川新之助(今の海老蔵)、尾上菊之助、尾上辰之助(今は松緑、のはず))で
やっていたと思うんだけどなあ。濡衣が玉三郎だった、と思うんだけどなあ。
もう7、8年前の事でほとんど忘れている自分にがっかり。
ちゃんと記録しておかないとだめだ。もったいない。
「狐火」は「本朝廿四考」の中の一部で、夫を救う為に八重垣姫が
氷が張って船も通れぬ湖を渡っていく場面。
ちなみに「本朝廿四考」の八重垣姫は、
「金閣寺」の雪姫、「鎌倉三代記」の時姫とともに三姫と呼ばれ女形の難役とされている。
八重垣姫を市川笑三郎。
藤間紫のオリジナルの振り付け、演出で踊る。
舞台を映したものではなく、スタジオに設えたセットで踊るという趣向。
そのせいで、水面に狐の顔が浮かび上がったり、
蒼い狐火がゆらゆらしていたり、
兜が宙に浮かび上がったり、
八重垣姫の着物が(本当に早替わりじゃなくて)一瞬で赤から白に変わったりして、
それはちょっとどうか、と首をかしげたくなるようなところもあった。
美しい笑三郎の演じる八重垣姫が愛する夫を救おうと
狐に憑かれてまで薄氷の湖を渡っていく様には心打たれる。
雪の降る中、狐火に導かれ、舞い狂う八重垣姫。
「おまえは純愛なんてわからないだろ」と本日ばかにされた私だけど、
この一途で健気なお姫様が純愛でなくてなんであろう。
愛しい人の為になら、蛇にも狐にもなる女の情念。
「おまえは歪んでたり陰がないとだめだろ」って
あ、確かにちょっとそうかも。