douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

虎と竜。

2005-01-09 | 雑記
ドラマ「タイガー&ドラゴン」を見た。
面白い!
宮藤官九郎すごいわ。
なんでこんな話を作れるんだろう。
話としてはわりと単純なんだけどなー。
でも、ここまで笑える話に仕立ててるもんなー。
キャスティングも最高。なんせぶっさんとマコトだし。
しのぶくん(あるいはアニでも可)も出てるし。

古典は落語でも歌舞伎でもある程度の予備知識がないと
なんのことやらさっぱりわからない。
当時のお約束事とかの説明なんか演目中にしてくれないし。
もちろんその予備知識を仕入れてでも観るだけの価値はあるんだけど、
間口が狭くなっているのも事実。
そんな古典の難しさをわかりやすくしようとしたのが、
例えば歌舞伎ならスーパー歌舞伎だったりする。
また古典能のお話を現代風にアレンジした三島由起夫の「近代能楽集」などもある。

古典落語の「三枚起請」という花魁が3人の男に起請(あなただけよっていう契約書みたいなもの)
を渡していたっていう話を、現代風にすると、キャバ嬢があなただけなのって言って
男のイニシャルのタトゥーをいれて、男にも自分のイニシャルのタトゥーをいれさせるっていう話になる。
花魁をキャバ嬢におきかえるっていうのはわりとベタな発想だと思うし、
途中からオチはほぼ見えたんだけれども、それでも本当に面白かった。
毎回違うネタを現代にからめて連ドラにしてほしいなあ。