【3】
世界の一体化は、モノ・カネや情報の移動と並んで、ヒトの移動(移民)が地球的規模で展開されるなかで進んできた。ヒトの移動に関する以下の問いに答えなさい。
問1 大西洋奴隷貿易は、16世紀から19世紀にかけて、強制的なヒトの移動として類を見ない規模に達し、1000万人以上が移動したとも推定されている。
そのような大西洋奴隷貿易が、環大西洋世界の各地域の歴史にどのような影響を及ぼしたか。
下記の三つの用語をすべて使って説明しなさい(140字程度)。
プランテーション 産業革命 低開発
問2 19世紀後半から1920年代までの間に、ヨーロッパからはあわせて約5100万人が、北米をはじめ南米やオセアニア地域に向けて移住したといわれる。
だが、それに劣らず、アジアからの移民が急増したのもこの時代である。
なぜ、この時期にアジアからの移民が急増したのか、その移民たちはどこに向かい、現地の社会にいかなる影響を与えたのか、下記の四つの用語をすべて使って説明しなさい(180字程度)。
交通・運輸革命 華僑・印僑 白豪主義 1924年移民法
【3】
問1 西アフリカから労働力として奴隷を供給された南アメリカではプランテーションが発展し、砂糖や綿花をイギリスに輸出した。
綿花の大量輸入が可能になったイギリスでは産業革命が起こった。西アフリカはイギリスの低開発地域の対象となった。
問2 交通・運輸革命によって人の動きが活発になった。
中国の江南の人々は出稼ぎのために、インド人はプランテーション労働力としてイギリス人によって、それぞれ華僑・印僑としてオーストラリアなどのイギリス植民地に入植した。
しかし、彼らが台頭したため、イギリス人は白豪主義を採り迫害した。
しかし、それにより経済が停滞したので、アメリカ合衆国では1924年移民法によって多文化主義に転換した。
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