「歴史の勉強においては流れをつかむことが重要だ。」と社会の先生は例外なく仰います。
「流れをつかむ」という、この表現の、
あいまいで抽象的なイメージにどれほど多くの受験生たちが惑わされてきたことでしょう。
「流れをつかむ」ことの重要性を強調してはいても、
その意味と方法を明らかにした教材は私の知る限り一つもありません。
この「ベック式!魔法の世界史授業実況中継」は、
受験生諸君が直面する問題に対して、
現実的な解答を明快に与え得る唯一の教材であると言っても過言ではありません。
大学受験の世界史においては、
一問一答形式の問題に対応できる力こそが、
正誤問題や論述問題をはじめとする他の形式の問題への解答の鍵となります。
その意味は、一問一答問題に対応できる力が身につけば、「流れ」など後から勝手についてくるのです。
例えば、「レオ10世」→「免罪符(贖宥状)」→「ルター」→「95箇条の論題」→「宗教改革」という図式が出来上がっている生徒には、
「ローマ教皇レオ10世の免罪符販売に抗議したルターは95箇条の論題を著し、ドイツ宗教改革の口火を切った。」という因果関係の図式ができあがっているのです。
そしてこの因果関係の図式こそが、いわゆる「歴史の流れ」なのです。
この「ベック式!魔法の世界史授業実況中継」には、
受験に必要な「歴史の流れ」をつかみ、
一問一答形式の問題を解くのに必要な情報のすべてを、一片の無駄もない形の暗記法の中に凝縮してあります。
ほとんどすべてのゴロ合わせが7文字+5文字という信じられないほど短い文字数の中に、
年代は言うまでもなく、その出来事に関連する人名、地名や重要事項
(すなわち出題内容のほとんど総て)が網羅された奇跡のベック式!暗記術が満載されています。
問題集と併用し、
間違うたびに「ベック式!魔法の世界史授業実況中継」を参照するという使い方が最も効果がありますが、
読み物として読むだけでもカラー写真や地図が満載された本教材は教科書を読むよりもはるかに効果があります。
ぜひ楽しみながら、ご使用下さいませ。
日本一成果の上がる学習記憶法研究家
別宮孝司
●国際(第二次世界大戦)
1943年 〈カイロ会談〉★★
U.S. President Roosevelt, British Prime Minister Churchill, and ROC leader Chiang Kai-Shek meet in Cairo, Egypt, to discuss ways to defeat Japan.
行(い)くよ三人会談に。
1943年 蔣介石 対日処理方針
戦局の転換とともに、1943年11月、ローズヴェルト、チャーチル、蔣介石の米英中三国の首脳がエジプトの首都カイロで会談を行い、対日戦の方針と戦後の対日処理の方針を討議。台湾の中国への返還、朝鮮の独立などを規定したカイロ宣言を発表した。